・2029年稼働
扶桑化学工業( 大阪市中央区)は3月13日、京都事業所(京都府福知山市)において、電子材料事業の主力製品である超高純度コロイダルシリカの製造設備を新設することを決定したと発表した。投資額は約400億円で、2029年2月の操業開始を予定している。
同社によると、世界の主要半導体メーカーは中長期的な半導体需要の拡大を見据え、積極的な設備投資を進めており、半導体ウエハーの研磨工程に使用される原料として、超高純度コロイダルシリカの需要が拡大している。特に半導体の微細化の進展に伴い、研磨材料の高性能化ニーズが高まり、市場の成長が見込まれている。
こうした需要拡大を背景に、同社は2021年以降、京都事業所および鹿島事業所(茨城県神栖市)で設備投資を進めてきた。鹿島事業所では第Ⅰ期・第Ⅱ期の増強を実施し、2025年8月に第Ⅱ期工事が完了している。
今回の新設備については、主要顧客との協議を重ねながら、これまでの購入実績や供給量、将来の需要見通しなどを総合的に検討した上で投資を決定した。設備稼働後の2029年時点では、2025年度比で同製品の生産能力を約2割引き上げる見通しとしている。
また、同社は次年度以降、同製品について5〜10%の価格改定を予定しており、現在顧客との交渉を進めているという。
なお、今回の設備投資が2026年3月期の連結業績に与える影響はないとしている。
■プロジェクト概要
所在地:京都府福知山市長田野町二丁目8番地
事業所:扶桑化学工業 京都事業所
投資内容:超高純度コロイダルシリカ製造設備および付帯設備
投資額:400億円
資金計画:自己資本
操業開始:2029年2月(予定)
生産能力:2025年度比 約20%増