リープヘル、XPowerホイールローダー発売10周年、燃費と生産性で新たなベンチマーク

リープヘル(Liebherr):2026年3月13日

建設機械メーカーのリープヘルは、同社の大型ホイールローダー「XPower」シリーズが発売から10周年を迎えたと発表した。同シリーズは、静油圧式と機械式の両方の特長を組み合わせた「パワースプリット走行ドライブ」を標準搭載し、高い生産性と低燃費を両立するモデルとして市場で評価されている。発売から10年を経た現在も、性能、耐久性、オペレーターの快適性、燃費性能の面で同クラスのベンチマークとされている。

XPowerホイールローダーは、2016年にドイツ・ミュンヘンで開催された建設機械見本市「バウマ(Bauma)」で初公開された。最大の特徴であるパワースプリット走行ドライブは、静油圧式と機械式の利点を自動かつ連続的に組み合わせることで、用途を問わず高効率な走行性能を実現する。

同シリーズは、堅牢なコンポーネントと複数のリフトアーム仕様を備え、採石場や一般的なマテリアルハンドリング、廃棄物処理、スクラップ処理、木材ハンドリングなど幅広い用途に対応する。装備オプションの多様性も特徴で、用途に応じた柔軟な仕様選択が可能となっている。

10周年を記念し、同社は販売促進キャンペーン「パワー・ディール(Power Deals)」を展開する。対象国において、アタッチメントを含むXPowerホイールローダーの新規注文に対し割引を提供する。モデル別の割引額は、L550およびL556 XPowerで4,000ユーロ、L566〜L580 XPowerで5,500ユーロ、L586 XPowerで9,000ユーロとなる。

■市場投入後も技術革新を継続

XPowerシリーズは2016年の発売直後からデザイン面でも高く評価され、「レッドドット・デザイン賞(Red Dot Design Award)」「iFデザイン賞(iF Design Award)」「ドイツ・デザイン賞(German Design Award)」を受賞した。

2017年には、木材ハンドリング専用機「L580ログハンドラーXPower」を投入。その後もシリーズの改良を重ね、精密かつ疲労の少ない操作を実現する改良型ジョイスティックステアリングや、ブレーキアシスト付き人物検知機能などのインテリジェント支援システムを導入してきた。また、L550およびL556モデルではエンジン出力や作業油圧、装備の強化などのアップデートが行われている。

さらに同社はXPowerの基本コンセプトを基盤に、新たな技術開発も進めている。水素エンジンを搭載した大型ホイールローダー試作機「L566H」や、自律運転ホイールローダーの開発車両「リープヘル・オートノマス・オペレーションズ(Liebherr Autonomous Operations)」などがその例で、デジタル化や脱炭素技術とXPowerの既存技術を融合させている。

生産面では2025年、オーストリアのビショフスホーフェン工場でXPowerシリーズの累計生産1万台を達成した。

■作業効率と安全性を高める機能

XPowerの中核技術であるパワースプリット走行ドライブは、静油圧式と機械式の利点を自動的に切り替えながら最適な動力伝達を行うことで、高効率な作業性能を実現する。

また、標準用途から産業用途まで対応するリフトアーム仕様を用意。選択モデルでは、キャビン内からボタン操作でツール交換が可能な全自動クイックカプラー「ソリッドリンク(Solidlink)」も装備でき、作業効率の向上に寄与する。

キャビンは広いガラス面を採用した人間工学設計で、優れた全周視界と高い快適性を確保。ステアリングホイールを廃した「ジョイスティック専用操作」仕様も選択可能で、作業装置やリフトアームの視認性を高めている。

さらに、リープヘルが自社開発した各種アシスタンスシステムを搭載可能で、これらは機体制御アーキテクチャに完全統合されており、安全性と作業効率の向上を支援する。

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