・新生産ライン導入と倉庫棟新設、工場デジタル化も推進
日本イーライリリー(神戸市中央区)は3月12日、国内唯一の自社製品製造拠点である西神工場(神戸市西区)に対し、医薬品供給能力の増強を目的に約200億円の追加投資を行うと発表した。2026年から2028年にかけて新規生産ラインの導入や倉庫棟の新設を進めるほか、工場のデジタル化や製造プロセスの自動化を推進し、生産体制の高度化と最適化を図る。
日本イーライリリーは、米国の製薬企業イーライリリー・アンド・カンパニー(Eli Lilly and Company)の日本法人。糖尿病、肥満症、がん、アルツハイマー病を含む中枢神経系疾患、自己免疫疾患などの重点領域で革新的医薬品の開発・供給を進めている。これらの分野では世界的に需要が拡大しており、研究開発パイプラインの拡充も背景に、将来の医薬品供給体制の強化が重要課題となっている。
今回の投資では、西神工場に新規生産ラインを導入し、医薬品供給能力を拡大するとともに、倉庫棟を新設して物流機能を強化する。また、製造設備のデジタル化やプロセス自動化を進めることで、生産効率と品質管理体制のさらなる向上を図る。
同工場ではこれまでにも設備投資を進めており、2022年から2025年にかけて約70億円を投資。自動デバイス選別機の導入、品質試験ラボの改善、新工場棟の建設、新規包装ラインの導入などを実施してきた。今回の追加投資は、医薬品需要のさらなる拡大を見据え、供給能力を一段と高めるための取り組みとなる。
西神工場は1981年に開設された拠点で、医薬品の分析試験、検査、包装などを担う。最新設備の導入に加え、多様な人材が働きやすい職場環境の整備や企業文化の醸成にも取り組んでおり、安定的で高品質な医薬品供給体制の強化を進めている。
同社は今回の投資を通じ、医薬品を必要とする患者に対し、より迅速かつ安定的に製品を届ける供給体制の構築を目指す。
■プロジェクト概要
拠点名:西神工場
所在地:兵庫県神戸市西区高塚台4-3-3(西神工業団地)
投資額:約200億円
投資期間:2026年~2028年
主な内容:新規生産ライン導入、倉庫棟新設、工場デジタル化、製造プロセス自動化
敷地面積:23,000㎡
開設:1981年
従業員数:約315人(2025年末時点)
主な業務:医薬品の分析試験、検査、包装
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