三菱電機、中国の人型ロボット企業ルーモスへ出資、中国の無人化工場実現へ人型ロボットソリューションを構築

三菱電機は3月13日、中国の人型ロボットスタートアップ企業ルーモス・ロボティクス・テクノロジー(Lumos Robotics Technology(Shenzhen)Co., LTD.)に出資したと発表した。FAシステム事業の中国統括会社である三菱電機智能製造科技(中国)集団有限公司を通じて出資および協業契約を締結し、中国市場での無人化工場の実現に向け、人型ロボットソリューションの構築を進める。

近年、製造業では労働人口の減少や高齢化に伴う人手不足が深刻化しており、生産効率向上や品質安定、省人化・無人化へのニーズが高まっている。三菱電機はFA製品とデジタルソリューションを融合し、スマート工場化を推進することで持続可能なものづくりの実現を目指している。

今回出資したルーモスは、製造業向け人型ロボットの開発を手掛ける中国のスタートアップで、人型ロボットのハードウエア開発に加え、ロボット教育用の作業データを高精度・高効率で収集できる独自技術を保有している。これを活用したアプリケーション開発にも強みを持つ。

三菱電機はすでに中国の自社製造拠点でルーモス製人型ロボットの実証を開始しており、同社のロボット技術と三菱電機のFA制御技術を組み合わせることで、特定工程の自動化にとどまらない新たなアプリケーション創出が期待されるとしている。

今後は、ルーモスの製造業向け人型ロボットと三菱電機が培ってきた生産ライン自動化の知見を融合し、ワンストップで提供する人型ロボットソリューションを構築。中国市場でのFA事業の競争力強化と、製造業の労働力不足など社会課題の解決に貢献する方針だ。

ルーモス・ロボティクス・テクノロジーCEOの喻超氏は「三菱電機はFA分野で世界トップクラスの技術力を有する。本提携により、当社AIのデータ基盤強化や性能向上、実用化の加速が期待できる。両社の強みを結集し、製造業向けAI応用という新たな市場分野を開拓したい」とコメントした。

また、三菱電機FAシステム事業本部長の都築貴之氏は「ルーモスは人型ロボットに加え、AIを活用した高精度なデータ収集技術を持つ。両社技術を組み合わせることで、現場データとAIデジタル技術を融合した省人化・無人化ソリューションの実現を加速させ、中国市場におけるFAシステム事業の競争力強化につなげる」としている。

ルーモスは2024年設立の人型ロボット企業で、本社は中国深圳市。研究・製造拠点は中国蘇州市に置き、人型ロボットおよび関連製品の研究開発・製造を手掛けている。

一方、三菱電機智能製造科技(中国)集団有限公司は2025年設立で、本社は中国江蘇省蘇州市。中国市場におけるFA製品事業の統括や現地向け製品の企画・開発などを担い、販売拠点を上海、製造拠点を大連および常熟に持つ。

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