フジクラ(東京都江東区)は3月13日、光ファイバおよび光ケーブルの生産能力増強に向けた設備投資方針を決議したと発表した。生成AI向けデータセンターの拡大に伴う需要増に対応するもので、日本と米国で合計最大3,000億円を投じ、生産能力を現状の最大3倍へ引き上げる方針。
同社は、日米両政府の「戦略的投資に関する覚書」に基づき、2025年10月に米国商務省と枠組み合意書(Framework Agreement)を締結。米国のAIインフラ強化に向けた光ファイバケーブル供給企業として選定されている。
今回の投資では、生成AIデータセンター市場の急速な拡大を背景に、光通信インフラ向けの供給能力を大幅に増強する。市場動向を見極めながら日本と米国で段階的に設備投資を実施する計画で、千葉県佐倉市の佐倉事業所で建設を進めている光ファイバ・SWR次世代工場と併せて、光ファイバおよび光ケーブルの生産能力をそれぞれ現状の最大3倍に高めることを目指す。
対象となる光ケーブルは、同社独自の高密度配線技術を用いた「スパイダー・ウェブ・リボン(Spider Web Ribbon)」および「ラッピング・チューブ・ケーブル(Wrapping Tube Cable)」で、超高密度光配線を可能とするデータセンター向け光ファイバケーブルとして需要拡大が見込まれている。
なお、本件による2026年3月期の連結業績予想への影響はないとしている。
■プロジェクト概要
投資内容:光ファイバおよび光ケーブルの生産能力増強
投資額:最大3,000億円
投資地域:日本および米国
目的:生成AIデータセンター向け光通信インフラ需要への対応
能力目標:光ファイバ・光ケーブルとも現状比最大3倍
関連拠点:佐倉事業所(千葉県)次世代工場ほか