NSKメカトロニクス技術高度化財団、2025年度助成先を決定

・研究15件・教育6件など総額4,300万円を支援

NSKメカトロニクス技術高度化財団(東京都品川区、理事長=内山俊弘・日本精工相談役)は3月9日、2025年度の助成対象を決定したと発表した。研究助成15件、教育助成6件、集会助成4件の計25件を採択し、助成総額は4,300万円となる。同日、品川区大崎の日精ビルで助成金交付式と懇親会を開催した。

内訳は、研究助成が15件で2,850万円、教育助成が6件で1,250万円、技術集会などを対象とする集会助成が4件で200万円。研究助成では、長岡技術科学大学の磯部浩已教授による「超音波援用切削加工で創成されたマイクロテクスチャの高機能化」などが採択された。

2025年度の応募研究テーマは、「ロボット機構と制御分野」と「メカトロニクス技術の産業応用分野」が全体の約半数を占め、近年はこれら分野の研究課題の割合が拡大傾向にあるという。

教育助成では、高等専門学校を対象とするA助成で旭川工業高等専門学校など5校、B助成で函館工業高等専門学校の袴田翔助教による1件を採択した。

同財団は、日本精工と関連企業の出捐により1988年に設立された。メカトロニクス技術の高度化を目的とし、2010年11月に公益財団法人へ移行して現在の名称に改称した。主な事業は、①メカトロニクス技術の高度化に関する研究を対象とした「研究助成」、②高等専門学校を対象とした「教育助成」(2012年度開始)、③国際会議などの開催を支援する「集会助成」の3つ。

設立以来の累計助成実績は、研究助成694件、教育助成69件、集会助成124件で、助成総額は約12億8,690万円に達する。

交付式では、内山理事長が「メカトロニクス技術は日本産業の発展と国民生活の向上に具体的に寄与することが求められている。当財団ではその観点から研究テーマを審査しており、採択された研究は選りすぐりのものだ」と述べた。さらに「これまで助成してきた多くの研究が学会誌や国際会議で発表され、他の研究者にも広く引用されるなど、メカトロニクス技術の高度化に寄与している。助成事業を通じて社会に貢献し、夢を形にしていきたい」と語った。

式典では内山理事長から各助成対象者に交付証が授与され、その後の懇親会には経済産業省や教育機関関係者、日本精工の社員らが参加し交流を深めた。

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