・SX-EW技術を供給、米国で2008年以来の新規グリーンフィールド銅生産
メッツォ(Metso):2026年3月11日
メッツォは3月11日、タセコ・マインズ(Taseko Mines)が米国アリゾナ州で進めてきた「フローレンス銅プロジェクト(Florence Copper Project)」が商業運転の立ち上げ段階に入ったと発表した。2月末には初の銅カソードの回収に成功しており、米国で2008年以来となる新規グリーンフィールド銅生産の開始として重要な節目となる。
同プロジェクトは、メッツォの銅向け溶媒抽出・電解採取技術「SX-EW(Solvent Extraction and Electrowinning)」を採用している。急速に拡大する銅需要に対応するとともに、北米における環境負荷の低い銅生産への移行を支える取り組みと位置付けられている。
タセコ・マインズのスチュアート・マクドナルド(Stuart McDonald)社長兼CEOは「フローレンス銅チームにとって画期的な成果であり、北米有数の銅生産企業を目指す当社にとって大きなマイルストーンだ」とコメントした。
メッツォの納入範囲は、モジュール型の溶媒抽出プラント「VSF®X(VSF®X)」と、電解採取プラント向けの主要プロセス機器。フローレンス銅プロジェクトは、LMEグレードA銅カソードを年間8500万ポンド(約4万トン)生産する能力を持つ。
メッツォのミッコ・ランタハルユ(Mikko Rantaharju)水冶金・熱処理担当副社長は「資源効率を最大化し環境負荷を低減するメッツォ・プラス(Metso Plus)技術で顧客の成功を支援できることを光栄に思う。今回の納入は米国で初の事例であり、同地域での製品展開と設備導入実績拡大にとって大きな意味を持つ」と述べた。
また、メッツォの米国販売・サービス担当副社長マーティン・カールソン(Martin Karlsson)氏は「アリゾナ州メサ(Mesa)にあるサービスセンターとアフターマーケットチームが顧客と密接に連携し、立ち上げ後も安全で信頼性の高い操業を支援しながら、設備ライフサイクル全体の性能最大化を図る」としている。
メッツォは金属精錬向け水冶金ソリューションの世界的リーダーで、浸出、溶媒抽出、電解採取、沈殿などの工程に対応する技術とサービスを提供している。これにより、効率的かつ持続可能な金属回収プロセスの実現を支援している。
同社は骨材、鉱物処理、金属精錬産業向けに持続可能技術やエンドツーエンドのソリューションを提供する企業。顧客のエネルギー・水使用効率向上、生産性向上、環境リスク低減を支援している。本社はフィンランド・エスポー(Espoo)。2025年末時点の従業員数は約1万8000人、2025年売上高は約53億ユーロ。ナスダック・ヘルシンキ(Nasdaq Helsinki)に上場している。
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