ボッシュ・レックスロス、ハノーバーメッセで電池生産からリサイクルまでの連結バリューチェーンを展示

ボッシュ・レックスロス(Bosch Rexroth):2026年3月9日

ボッシュ・レックスロスは3月9日、ドイツ・ハノーバーで開催される「ハノーバーメッセ(Hannover Messe)2026」において、電池セル生産から電池パック製造、さらにリサイクルまでを含む電池産業の連結バリューチェーンを紹介すると発表した。展示はアプリケーションパーク(Application Park)内で行い、電気自動車(EV)用電池のリサイクル工程向け自動化ソリューションを中心に提案する。

同社は、DBR77、イーダグ(EDAG)、ファナック(FANUC)、フラウンホーファーFFB(Fraunhofer FFB)、シュンク(SCHUNK)、ビジョン・レーザーテクニック(Vision Lasertechnik)と共同で展示を実施する。電池セルからリサイクルまでを一体的に示すことで、電池産業のサーキュラーエコノミーに向けた技術を提示する。

EV電池のリサイクル量は今後5年間で10倍に拡大すると見込まれている。一方で、電池の種類が多様化していることから、既存のリサイクルインフラにとっては大きな課題となる。同社は、駆動・制御技術、組立技術、リニア技術、締結技術などの幅広い製品群を基盤に、手作業から半自動化、完全自動化まで対応可能な自動化ソリューションを提供する。

同社のスケーラブルなシステムコンセプトにより、電池の診断、放電、分解工程において安全リスクを低減するとともに、プロセス効率とコスト効率の向上を図る。

■前処理の高度化でリサイクル率向上

電池リサイクルを安全かつ経済的に行うため、同社は製造工程で培った自動化技術を分解や材料回収の工程に応用。危険性の高い工程での人手介入を最小限に抑える自動化プロセスを構築している。

リサイクル前の前処理工程では、インテリジェントな処理システムにより回収材の品質を高め、リサイクル率の向上を実現する。

診断工程では、電池の種類や状態を特定する必要があるが、特にデジタル電池パスポートを持たない旧型電池では大きな課題となる。診断システムが電池パックの安全な放電可否と方法を判断する仕組みとなっている。

同社は、電池放電向けにモバイル型と据置型の両システムを提供。さらに、リニア技術、締結技術、組立技術のコンポーネントや協働ロボット(コボット)を組み合わせることで、搬送、ハンドリング、分解工程に対応する。これにより手動、半自動、完全自動の各コンセプトに対応できる。

また、同社のソリューションは段階的に拡張可能な構成となっており、設備増設や改造時にも既存設備を活用できる点が特徴だ。

■電池生産工程にも包括ソリューション

同社はリサイクル分野に加え、電池生産のバリューストリーム全体を対象としたソリューションも提供する。対象は電極・セル製造からモジュール・パック組立、最終検査(エンドオブライン)まで。

短いサイクルタイム、低コスト、高い柔軟性を実現するため、デジタル接続に対応したオープンインターフェースを備える自動化ポートフォリオを展開している。

リニア技術、締結技術、搬送技術などのコンポーネントやサブシステムに加え、オープン型自動化プラットフォーム「ctrlXオートメーション(ctrlX AUTOMATION)」を提供し、機械・プラントメーカーの電池製造装置開発を支援する。

■ハノーバーメッセでの展示

ハノーバーメッセ2026では、会場のホール26に設けられる「バッテリー・ユースケース(Battery Use Case)」内アプリケーションパークで、電池セルから電池リサイクルまでをカバーする連結バリューチェーンを展示する。

■企業概要
ボッシュ・レックスロス(Bosch Rexroth)は、駆動・制御技術の世界的サプライヤー。モバイル機械、産業機械、ファクトリーオートメーション分野に向け、油圧、電動ドライブ、制御技術、歯車技術、リニアモーション、組立技術などを提供する。2024年の売上高は65億ユーロ、従業員数は約3万2,600人で、80カ国以上で事業を展開している。

親会社のボッシュグループ(Bosch Group)は技術・サービスの世界的企業で、2024年の売上高は約905億ユーロ。モビリティ、産業機器、消費財、エネルギー・建築技術の4分野で事業を展開し、世界で約41万7,900人の従業員を擁する。研究開発拠点は136カ所に及び、約8万6,900人が研究開発に従事している。

ニュースリリース