・AIデータセンター需要拡大で230億円投資
JX金属(東京都港区)は3月10日 、AIデータセンター向けを中心に需要が拡大している半導体用スパッタリングターゲットの生産能力を強化するため、茨城県ひたちなか市の「ひたちなか新工場」で増産投資を行う。投資額は約230億円で、2027年度下期から順次稼働する予定。
同社は2022年、茨城県ひたちなか市に大規模用地を取得し、半導体など先端材料の新たな中核拠点として「ひたちなか新工場」の建設を進めてきた。2025年7月にはリサイクル物流センターが先行稼働しており、2026年3月末には半導体用スパッタリングターゲットの一部生産設備が試運転を開始し、工場が開業する予定となっている。
今回の投資は、AIデータセンター用途を中心に先端ロジック半導体や先端メモリ半導体(HBMなど)の需要が急拡大していることを受けたもの。これらの製造に不可欠な同社の半導体用スパッタリングターゲットの需要拡大が見込まれるため、生産能力の増強を決めた。
設備導入にあたっては、既存の中核拠点である磯原工場で培った技術やノウハウを活用し、効率的な生産ラインを構築する。今回の能力増強により、生産能力は2023年度比で約1.6倍に拡大する見通し。
同社は今回の投資を通じ、先端半導体分野における材料供給体制を強化するとともに、世界の半導体サプライチェーンにおけるプレゼンス向上を図るとしている。
なお、本投資は、同社がこれまで公表している「ひたちなか新工場」総投資計画約1,500億円の一部に含まれる。
■プロジェクト概要
事業主体:JX金属
プロジェクト名:ひたちなか新工場 半導体用スパッタリングターゲット増産投資
所在地:茨城県ひたちなか市(ひたちなか薄膜材料工場)
投資額:約230億円
設備内容:半導体用スパッタリングターゲット製造設備の増強
生産能力:2023年度比約1.6倍
稼働予定:2027年度下期から順次
位置付け:ひたちなか新工場総投資約1,500億円の一部