・特装車の生産能力を強化、インド市場拡大とグローバル供給体制を拡充
極東開発工業は3月10日、インドの特装車製造子会社サトラック・エンジニアリング(SATRAC ENGINEERING PRIVATE LIMITED)が建設を進めていた第2生産拠点「チェンナイ工場」が、タミル・ナドゥ州チェンナイ市近郊のマンバッカム工業団地(Mambakkam Industrial Estate)で2026年2月に竣工したと発表した。インド市場での事業拡大に加え、日本やオーストラリアなど海外向け供給拠点としての機能も担う。
同工場は、SATRAC社の主要顧客である現地トラックメーカー向けOEM供給体制の強化を目的に建設したもの。インドの主要港の一つであるチェンナイ港に近い立地を生かし、インド国内市場だけでなく海外市場への供給拠点として活用する。
2026年2月18日には現地で竣工式を開催。ダイムラー・インディア・コマーシャル・ビークルズ(Daimler India Commercial Vehicles Private Limited)のトルステン・シュミット(Torsten Schmidt)社長兼CEOをはじめ、同社関係者や極東開発グループ関係者が出席し、新工場の完成を祝った。
新工場の敷地面積は5万9732㎡、延床面積は2万1184㎡。主工場棟、架装棟、サービス工場棟、食堂棟などで構成される。ダンプトラック、トレーラー、カーゴ車、粉粒体運搬車、タンクローリー、特殊車両などの生産に対応する。
生産設備には、ダンプボデー用ロボット溶接機や大型溶接ポジショナー、全製品に対応可能な塗装ラインなどの最新設備を導入し、生産性と品質の向上を図った。さらに作業エリアの最適配置や反転装置の活用により安全性を高めるとともに、高性能塗装設備やプラズマ切断機用の大容量ヒュームコレクターを導入し、環境負荷の低減にも取り組んでいる。
同工場は2026年2月に生産を開始しており、2026年3月時点の生産能力は月産約100台。将来的には月産500台超の体制構築を目指す。稼働に伴い、既存のバンガロール工場(インド第1生産拠点)から一部製品の生産を移管し、2工場体制による供給能力の強化と生産体制の最適化を進める。
極東開発工業グループは、海外拠点の拡充を通じて各地域の需要に対応した供給体制を構築し、グローバル市場での持続的な成長を目指す方針としている。
■プロジェクト概要
項目:内容
会社名:サトラック・エンジニアリング(SATRAC ENGINEERING PRIVATE LIMITED)
所在地:インド・タミルナドゥ州チェンナイ近郊 マンバッカム工業団地
施設名:チェンナイ工場
敷地面積:59,732㎡
延床面積:21,184㎡
主な施設:主工場棟、架装棟、サービス工場棟、食堂棟など
生産品目:ダンプトラック、トレーラー、カーゴ車、粉粒体運搬車、タンクローリー、特殊車両など
生産開始:2026年2月
生産能力:約100台/月(将来500台超を計画)