安藤ハザマ、ダム用油圧ショベル型バイブレータの遠隔化・自動化システム「RABVラ・ビブ」を開発

安藤ハザマは3月11日、ダム堤体コンクリート打設作業で使用する油圧ショベル型バイブレータの遠隔操作・自動運転を可能にするシステム「RABVラ・ビブ(Remote Automated Backhoe with Vibrator)」を開発し、実証実験を行ったと発表した。ダム建設現場の省人化や安全性向上を目的とした取り組みで、建設機械の遠隔化・自動化による施工効率の改善を目指す。

同システムは、ダム堤体コンクリートの締固め作業に使用する「バイバック(ダム用油圧ショベル型バイブレータ)」を遠隔操作および自動運転で稼働させるもの。オペレーターは現場から離れた安全な場所から操作できるほか、あらかじめ設定した施工パターンに基づく自動運転にも対応する。

ダムの堤体コンクリート打設では、コンクリートを層状に打設しながら振動機で締固めを行う作業が不可欠であり、従来は重機オペレーターが堤体近くで作業を行う必要があった。今回開発した「RABVラ・ビブ」は、油圧ショベル型バイブレータの動作を遠隔から制御することで、作業員の安全確保と作業環境の改善を図るとともに、施工の安定化を実現する。

さらに、機械の位置情報や作業データを活用した自動運転機能を備えており、締固め作業の軌跡や振動操作を自動化することで、作業品質の均一化や施工効率の向上にも寄与する。遠隔操作と自動運転を組み合わせることで、熟練技能に依存しがちな作業の標準化も期待される。

安藤ハザマでは、ダム建設現場における生産性向上や人手不足への対応を重要課題と位置付けており、今回の技術開発もその一環。今後は実証結果を踏まえてシステムの改良を進め、実施工での活用を目指すとしている。

同社は今後も、ICTや自動化技術を活用した建設施工の高度化を進め、ダム工事をはじめとするインフラ建設の安全性と生産性の向上に取り組んでいく方針。

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