・鋼管供給システム開発と接続装置改良で安全性・生産性向上
鹿島は3月9日、古河ロックドリル、ケー・エフ・シー、トーキンオールと共同で、山岳トンネル工事の補助工法であるAGF工法(注入式長尺鋼管先受け工法)のソケット型AGF鋼管打設作業において、切羽作業範囲の無人化を実現する機械化システムを開発したと発表した。新たに開発した鋼管供給システムと鋼管接続装置の改良により、安全性と生産性の向上を図る。
同システムは、横浜高速鉄道が発注する「みなとみらい21線車両留置場建設工事(土木工事)」に試験導入し効果を検証。その結果、肌落ち災害のリスクが高いとされる切羽天端から45度の範囲にあたる切羽作業範囲において、鋼管打設作業の無人化(ロッド回収作業時を除く)を実現し、作業員の安全性向上と労働災害の低減につながることを確認した。
AGF工法は、トンネル掘削前に鋼管を放射状に打設し地山を補強することで、掘削時の安定性を確保する補助工法。従来は鋼管の供給や接続などの工程で作業員が切羽付近で作業する必要があり、安全確保と作業効率の両立が課題となっていた。
鹿島らは2023年11月、ソケット型AGF鋼管打設作業の機械化システムを開発。今回、新たに鋼管供給システムを追加するとともに鋼管接続装置を改良することで、鋼管の搬送から接続、打設までの工程の自動化・遠隔化を進めた。これにより作業員が切羽近傍に立ち入る必要が大幅に減少し、安全性の向上と施工効率の改善を実現した。
同社は今後、山岳トンネル工事における切羽周辺作業のさらなる無人化・自動化を進めるとともに、AGF工法を含む補助工法の機械化を通じて、建設現場の安全性向上と省人化を推進していく方針としている。
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