AGCO、完全農場自動化に向けた自律耕起ソリューションが「デビッドソン賞」受賞

AGCO:2026年3月4日

米農機大手のAGCOは3月4日、同社の精密農業ブランドであるピーティーエックス・トリンブル(PTx Trimble)の自律作業ソリューション「アウトラン|ティレッジ(OutRun | Tillage)」が、米国テキサス州サンアントニオで開催された農業展示会「コモディティ・クラシック(Commodity Classic)」において、農業機械分野で権威ある「デビッドソン賞(Davidson Prize)」を受賞したと発表した。アウトラン・プラットフォームの受賞は2年連続で、2025年には自律穀物運搬システム「アウトラン|グレインカート(OutRun | Grain Cart)」が同賞を獲得している。

デビッドソン賞は、米国農業生物工学会(ASABE)と米国機器製造業協会(AEM)が共同で授与する賞で、ASABEが毎年選定する革新的技術「AE50アワード(AE50 Award)」受賞製品の中から特に優れた技術を表彰するもの。農業の生産性、効率性、安全性に大きな影響を与えると評価された技術に対して、毎年最大3件のみが選ばれる。

今回受賞したアウトラン|ティレッジは、既存トラクターに後付けできる自律運転キットを用い、耕起作業を完全無人で行えるソリューション。農家は遠隔から圃場作業の計画、監視、管理を行うことができ、作業時間の削減や農業分野で深刻化する労働力不足の解消に寄与する。なお同システムは、2026年のAE50アワードも受賞している。

AGCOの会長兼社長CEOであるエリック・ハンソティア(Eric Hansotia)氏は、「2年連続のデビッドソン賞受賞は、アウトラン・プラットフォームの強みと、当社の段階的かつ着実な自動化戦略を示すものだ。実証された技術を基盤に改良を重ねることで、農場全体の自動化という目標に近づいている」とコメントした。

同社は2030年までに、作物の栽培サイクル全体で自動化を実現する長期目標を掲げている。まず既存機械に後付け可能な自律化ソリューションを市場投入し、農家が現在保有する機械群と統合できる形で普及を進める方針だ。収穫期の労働力不足対策として開発されたアウトラン|グレインカートに続き、今回のアウトラン|ティレッジは秋季や春季の圃場作業にも自動化を拡大し、作業の適期実施と生産性向上を支援する。

また2026年には、同社ブランドのフェント(Fendt)、マッセイファーガソン(Massey Ferguson)、ピーティーエックス(PTx)などの製品が合計7件のAE50アワードを受賞しており、農業分野における技術開発力の高さを示している。

デビッドソン賞は、近代農業工学の父とされるJ.B.デビッドソン(J.B. Davidson)にちなみ創設された賞で、革新性と実用性を兼ね備えた技術を顕彰するもの。アウトラン・プラットフォームの連続受賞は、AGCOが掲げる「よりスマートで自律化された農業」の実現に向けた取り組みの進展を示すものといえる。

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