リープヘル(Liebherr)2026年3月3日
リープヘルは3月3日、電動式マテリアルハンドラーの新モデル「LH 60 M Industry E」を発表した。米ラスベガスで開催される建設機械展示会「コネクスポ・コンアグ(CONEXPO-CON/AGG)2026」で公開する。
同機は電動駆動を採用し、低騒音かつ排出ガスゼロでの作業を可能にしたマテリアルハンドリング機で、運転質量は56,500~65,000kg。多様なアタッチメントとの組み合わせにより、スクラップ処理、港湾荷役、木材産業、廃棄物処理など幅広い用途に対応する。
■電動駆動でディーゼル機と同等の性能
新型機の中核となるのは、リープヘル製の出力180kW(約244.7hp)の電動モーター。力強くダイナミックな作業動作を実現しながら、騒音を最小限に抑え、メンテナンスコストの低減にも寄与する。
さらに補機用として15kW(約20.4hp)の電動モーターを搭載し、エネルギー配分を最適化。リープヘルが開発したエネルギー回生シリンダーシステム「ERC(Energy Recovery Cylinder)」と組み合わせることで、システム総出力は334kW(約454.1hp)に達する。
この結果、電動機でありながら従来のディーゼル駆動機と同等の作業性能とスピードを実現している。
■周波数変換技術で世界の電源に対応
モーター制御には先進的な周波数コンバーターを採用。用途に応じてモーター回転数を個別に調整できるほか、世界各地の電源ネットワークに柔軟に対応する。
また、スムーズな起動により突入電流のピークを回避し、油圧駆動部品を保護するとともに運用コスト削減にも寄与する。
■低コスト運用と高いメンテナンス性
電動化に加え、耐久性の高い電気・油圧コンポーネントを採用した堅牢な設計により、高い資産価値を維持する。整備アクセス性も向上しており、摩耗部品の減少と簡易メンテナンスにより高い稼働率を確保する。
点検・整備間隔の長期化に加え、燃料フィルターやオイルフィルター、エンジンオイル交換が不要となるため、ダウンタイムとサービスコストの削減も可能としている。
■多様なアタッチメントで幅広い用途に対応
LH 60 M Industry Eは用途に応じた各種アタッチメントを用意する。
木材ハンドリング向けにはウッドグラブ「GMH 50」「GMH 80」を設定。バルク材向けには容量2.0~8.0m³のグラブ「GMZ 50」「GMZ 80」をラインアップする。
また、マルチタイングラブ「GMM 80-4」「GMM 80-5」は、オープン型、クローズ型、セミクローズ型の各仕様を選択可能。用途に応じた機体とアタッチメントの組み合わせにより、静粛かつ排出ガスゼロで多様なマテリアルハンドリング作業に対応する。
展示機には長さ25mのトレーリングケーブルを装備するほか、50mまたは100mケーブルの自動巻き取りシステムもオプションで用意する。
電動化と高効率化を両立した新モデルとして、同社はマテリアルハンドリング分野における新たな効率基準を提示するとしている。
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