ボルボCE、CONEXPO で次世代建機ラインアップを披露、機械・サービス・北米投資で顧客支援強化

ボルボCE(Volvo Construction Equipment):2026年3月6日

ボルボCEは、米ラスベガスで開催された建設機械見本市「CONEXPO-CON/AGG 2026」に出展し、次世代建設機械のラインアップとサービス、デジタルソリューションを紹介した。機械ポートフォリオの刷新や北米での生産投資を通じ、顧客の生産性向上や持続可能な施工の実現を支援する姿勢を打ち出した。

同社は「パワー・ユア・アンビション(Power Your Ambition)」をテーマに、約5万5,000平方フィート(約5,100㎡)の展示ブースを設置。電動機と内燃機関モデルを含む20台以上の建機を展示し、このうち14機種が新製品または初公開モデルだった。会場では実機デモや試乗体験のほか、グループ企業のボルボ・トラックス(Volvo Trucks)やボルボ・ファイナンシャル・サービス(Volvo Financial Services)との統合展示も行い、ボルボ・グループ(Volvo Group)の総合力をアピールした。

ボルボCEの社長メルカー・イェンベルグ(Melker Jernberg)氏は「CONEXPOは顧客の声を聞き、その挑戦を支える場だ。将来の構想だけでなく、すぐに現場で使える機械やサービスを示している」と述べた。

■建機ポートフォリオを大幅刷新

同社によると、前回のCONEXPO以降、ボルボ・グループの製品ポートフォリオの約40%を刷新した。ボルボCE単体でも建機ラインアップの35%以上を更新しており、バッテリー電動、内燃機関、電源接続型など複数の技術を組み合わせた「マルチテクノロジー戦略」で製品開発を進めている。

▽今回の主な展示機は次の通り。

・新型クローラー油圧ショベル「EC560」初公開
重インフラ工事、採石場、大規模建設向けの大型機で、同社の大型クラス製品群を拡充する。

・ホイールローダのラインアップ強化
大容量機「L350」に新エンジンを採用したほか、中型機も改良。電動ホイールローダ「L120エレクトリック(L120 Electric)」は多くの来場者の関心を集めた。

・アーティキュレートダンプトラックと締固め機
フラッグシップ機「A50 ADT」のほか、土壌コンパクタ「SD70」を北米市場で初投入した。

同社によると、油圧ショベル、ホイールローダ、アーティキュレートダンプトラックは世界建設機械市場の約70%を占める主要製品群で、今回の刷新の中心となっている。

■デジタルサービスとEaaSを強化

会場では機械だけでなく、デジタルサービスや運用支援ソリューションも紹介した。展示ブース内の「サイトオフィス」では、施工データを活用して稼働率や安全性を高めるサービスを実演した。

▽主なソリューションは以下の通り。

・ロードチケット(Load Ticket)
・コネクテッドマップ(Connected Map)
・アクティブケア・ダイレクト(ActiveCare® Direct)

これらのツールにより、現場データを分析して機械の稼働率向上や保守効率の改善につなげる。

また、同社は建機をサービスとして提供する「EaaS(Equipment as a Service)」モデルも拡大している。使用量ベースの料金体系で、設備の可用性保証とコストの予見性を提供する仕組みだ。

ボルボCE北米社長スコット・ヤング(Scott Young)氏は「建機ラインアップの3分の1以上を刷新したが、真の価値は機械とサービス、デジタルツールを組み合わせた時に生まれる。適切な機械とサービスの組み合わせが、安全性と生産性の向上、総保有コストの低減につながる」と述べた。

■北米市場に総額 12億ドル投資

ボルボ・グループは北米市場への長期投資も強調した。製造能力の強化やサプライチェーンの地域化、持続可能技術の開発を目的に、総額12億ドル(約1,800億円)の戦略投資を進める。

この一環として、米ペンシルベニア州シッペンズバーグ工場(Shippensburg)に約4,000万ドルを投資し、2026年初めから油圧ショベルと大型ホイールローダ4機種の生産を開始する。これにより北米顧客向けの現地生産体制を強化する。

■電動建機の実機体験も実施

展示ブースでは来場者が実際に建機を操作できる体験プログラムも実施。コンパクトディーゼル機や電動油圧ショベルなどを用意し、23トンクラスの電動ショベル「EC230エレクトリック(EC230 Electric)」も試乗機として公開した。電動機でも高負荷作業に対応できる性能を備えていることをアピールした。

また、金採掘をテーマにしたテレビ番組「ゴールドラッシュ(Gold Rush)」出演者のトニー・ビーツ(Tony Beets)氏や建機系ユーチューバーのレッツディグ18(LetsDig18)らも会場に登場し、同社の建機技術や施工現場の魅力を発信した。

イェンベルグ社長は「『Power Your Ambition』は、顧客それぞれの目標に合わせてボルボ・グループの総合力を提供することを意味する。顧客の成功は地域社会の成功につながり、それが世界を前進させる」と述べた。

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