ジョンディア、XRトレーニングシステムを発表、VR・AR活用で機械操作教育を高度化

ディア社(Deere & Company):2026年3月3日

ジョンディア(John Deere)は、オペレーター教育向けの新技術「ジョンディア・エクステンデッド・リアリティ(XR)トレーニングシステム(John Deere Extended Reality Training System)」を発表した。米ラスベガスで開催された建設機械見本市「コネクスポ・コン/アグ(CONEXPO-CON/AGG)2026」で公開した。仮想現実(VR)と拡張現実(AR)を組み合わせたヘッドセット型の没入型学習システムで、オペレーターやディーラー、顧客向けの機械教育の方法を刷新する狙い。

同システムは専用ヘッドセットを使用し、仮想環境の中で機械操作やメンテナンスを学べるのが特徴。従来の据え置き型トレーニングシミュレーターに比べ、場所を選ばず利用できる携帯性を備える。

ジョンディアの次世代トレーニング担当プロジェクトマネージャー、カーティス・ルコント(Curtis LeConte)氏は「顧客やオペレーターがどこからでも効率的に学べる環境を整える大きな前進だ。従来のシミュレーターの制約を受けず、機械操作、保守、主要機能の理解を強力に支援する」と述べている。

XRトレーニングシステムは完全なポータブル設計で、ディーラー拠点、建設現場、教室、展示会などでのトレーニングに対応する。システムはメタ・クエスト3(Meta Quest 3)またはピコ4ウルトラ・エンタープライズ(Pico 4 Ultra Enterprise)ヘッドセットを用いて稼働し、オペレーター教育、機体ウォークアラウンド、営業・技術教育などを一体的に実施できる。

初期リリースでは、同社のブルドーザー「650 P-Tierドーザー(650 P-Tier Dozer)」と油圧ショベル「210 P-Tierエクスカベーター(210 P-Tier Excavator)」の2機種に対応。VRを活用した日常点検のウォークアラウンド、操作系統の習熟、掘削や敷き均しなどの作業操作を学べるインタラクティブ教材を提供する。AR機能では電気系コンポーネントの位置確認や機体構造の理解を支援する。

また、実機訓練に近い体験を提供する「サンドボックスモード」も搭載。ジョンディアのコールバレー(Coal Valley)トレーニングサイトをモデルとした仮想環境で、ガイドなしに自由に機械操作を体験できる。さらに、時間制限やゲーム要素を取り入れた「チャレンジモード」も用意する。

同システムは今後、対応機種の追加、教材拡充、機能強化、利用方法の拡大などを順次進める予定。ジョンディアはデジタル技術を活用した教育プラットフォームを強化し、顧客やオペレーターの技能向上を支援していく。

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