コマツ北米(Komatsu North America):2026年3月3日
コマツは、米国ラスベガスで開催された建設機械見本市「コネクスポ・コン/アグ2026(CONEXPO-CON/AGG 2026)」で、北米における製造・サービス・再製造(リマン)能力への継続的な投資を強調した。拠点拡張やインフラ近代化、戦略的買収を通じて、建設・林業顧客向けの地域密着型の生産・サポート体制を強化していることを紹介した。
コマツ北米のCEO、ロッド・ブル(Rod Bull)氏は「顧客はこれまで以上に厳しい工期や高い稼働率、複雑化するサプライチェーンへの対応を求められている。部品、サービス専門人材、再生能力をより多くの現場に近い場所に配置することで、稼働時間や計画、コスト管理をより確実にできるよう支援していく」と述べ、地域密着のサポート体制の重要性を強調した。
同社は過去10年間で、企業買収などを通じて北米の製造業に50億ドル以上を投資。また、施設の近代化や運営能力強化のため、北米のインフラ整備に6億5,000万ドル以上を投じてきた。さらに、グローバルでは2024年度の研究開発投資額が7億2,500万ドルに達しており、その多くが自動化、人工知能(AI)、デジタル施工現場最適化など北米向けエンジニアリング開発に充てられている。
■北米各地で拠点投資を拡大
最近の主な投資として、以下の取り組みを進めている。
・米アリゾナ州メサ(Mesa)に延床21万5,000平方フィートの鉱山向け販売・サービス拠点を建設(投資額8,000万ドル)。同地域での拠点規模は従来の約3倍となる。
・カナダ・アルバータ州エドモントン(Edmonton)の拠点を延床13万5,000平方フィートのフルサービス型部品配送センターへ拡張。倉庫能力を倍増し、カナダ全域への供給体制を強化。
・米ケンタッキー州レキシントンの再製造専門企業SRCオブ・レキシントン(SRC of Lexington, Inc.)を買収し、米国内での再製造能力を拡充。
このうちメサの新施設は2026年後半の完成予定で、特に米国南西部の鉱山顧客向けサービス能力を高める。操業開始から数年以内に最大100人規模の雇用創出も見込む。
また、エドモントンの部品配送センターは2026年初頭に開設予定。従来の地域倉庫から、コマツ北米物流ネットワークの統合拠点へと機能を拡張する。在庫容量やシステム統合を強化することで、カナダ西部のディーラーや顧客への部品供給リードタイム短縮と在庫可用性向上を図る。
■再製造(リマン)事業も拡大
SRCオブ・レキシントンの買収は、コマツのライフサイクルサポート戦略を強化するもの。北米では採石・鉱山機械の稼働台数増加に伴い、再製造部品の需要が拡大している。コマツのリマン取引量は2010年度から2024年度までに約4倍に増加しており、米国内での再製造能力拡充により、顧客対応力向上と資源循環の両立を目指すとしている。
画像キャプション:コマツの新しいアリゾナ州メサのサービス・サポートセンターは今年後半にオープン予定。スマートクォーリーオートノマスを搭載。
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