メッツォ(Metso):2026年3月4日
メッツォは3月4日、骨材(アグリゲーツ)業界の顧客向けにデジタルサービスのポートフォリオを刷新したと発表した。新ポートフォリオでは従来分散していたデジタルソリューションを統合し、設備稼働率(アップタイム)の向上、生産性能の改善、日常業務の効率化を支援する。
新たなデジタルサービスは、AI搭載予知保全(AI-powered Predictive Maintenance)、生産パフォーマンス(Production Performance)、マイメッツォ(MyMetso)デジタルアクセスの3つのモジュールで構成。リアルタイムデータの可視化、遠隔監視、データ分析に基づく推奨機能を提供し、安全性向上と資源効率の改善、生産性向上につなげる。
メッツォの骨材事業テクノロジー・デジタルビジネス担当バイスプレジデントのヤーッコ・フフタペルト(Jaakko Huhtapelto)氏は「当社の使命は顧客が安心してプラントを稼働できる環境を提供することだ。長年培った破砕・選別技術と実績あるデジタル技術を組み合わせることで、機器の運転、保守、最適化をより容易にする」と述べた。
■AI搭載予知保全:突発停止を回避
AI搭載予知保全サービスは、設備データをリアルタイムで分析し、故障発生前の異常兆候を検知することで突発停止を防止する。
▽主な効果は以下の通り。
・設備異常の早期検知による稼働率向上
・重大故障による長期停止のリスク低減
・必要部品の事前把握による部品準備の最適化
・事後保全から計画保全への移行
同サービスは機械の稼働データをメッツォのOEM知見と破砕機の専門知識と組み合わせて分析し、マイメッツォ(MyMetso)プラットフォームを通じて保全推奨を提示する。既存のメッツォメトリクス(Metso Metrics)接続ハードウェアを搭載した機械では即時利用が可能で、旧型機向けにはアップグレードキットも提供する。
■生産パフォーマンス:処理量と可視性を向上
サブスクリプション型の**生産パフォーマンス(Production Performance)サービスは、破砕プロセス全体の可視化と生産性向上を目的としたもの。請負業者向けにはメッツォプラス(Metso Plus)のサービスとして提供する。
▽主な特徴は以下の通り。
・アダプティブフィード制御(AFC)により破砕機の最適負荷を維持し処理量を増加
・掘削機やホイールローダのキャビン内でプラント全体の負荷状況を確認
・遠隔操作、無線インターロック、カメラ監視による安全性向上
・アイドル時間削減による燃料消費量およびCO₂排出量の低減
実機検証では、AFCにより用途に応じて5〜15%の処理能力向上が確認されている。メッツォの特許取得制御ソフトが破砕ライン全体の運転を継続的に最適化する。
■MyMetso:データとサービスを一元管理
マイメッツォ(MyMetso)は、顧客と販売代理店が機械データやサポートサービスへアクセスできる統合デジタルプラットフォーム。
▽主な機能は以下の通り。
・部品情報、機械データ、サービス提案、機隊管理などを一元表示
・OEM機器データと連動した部品検索機能
・あらゆるデバイスから24時間アクセス
・機械情報を基にした迅速なトラブル対応
同プラットフォームにより、見積作成の迅速化や顧客サポートの高度化を通じて、顧客と代理店のビジネス拡大を支援する。
■CONEXPO 2026で公開
刷新したデジタルサービスは、米ラスベガスで開催される建設機械展示会コネクスポ/コンアグ(CONEXPO-CON/AGG)2026で披露する。
提供開始は2026年3月から段階的に進める。AI搭載予知保全とMyMetsoは世界で利用可能となる一方、生産パフォーマンスのサブスクリプションサービスはまず北米と欧州で提供し、順次他地域へ拡大する予定。
■ メッツォについて
メッツォはフィンランド・エスポーに本社を置き、骨材、鉱物処理、金属精錬分野向けに技術・サービスを提供する企業。2025年末時点の従業員数は約1万8,000人、約50カ国で事業を展開し、2025年売上高は約53億ユーロ。ナスダック・ヘルシンキに上場している。
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