コマツ、林業機械向けハーベスターヘッドのラインナップを拡充、PC138US-11ハーベスターにS92仕様とC93仕様(モデルチェンジ)を追加

コマツは3月5日、林業用アタッチメント(ハーベスターヘッド)を装着した「PC138US-11 ハーベスター S92仕様」と「PC138US-11 ハーベスター C93仕様(モデルチェンジ)」を2026年1月に発売したと発表した。特長の異なるハーベスターヘッドをラインナップすることで、林業施業の機械化や省人化に向けた多様なニーズに対応する。

今回新たに導入したS92は、コマツの100%子会社で林業機械の製造販売を手掛けるコマツフォレスト(Komatsu Forest AB、スウェーデン)製のナイフキャリータイプのハーベスターヘッド。日本の林業ではチェーンソーによる伐倒が主流で、伐倒後に横たわった材をつかむ作業が多いことから、こうした作業に適した仕様として国内市場に投入した。

S92は、前後のナイフで木材を保持し、2個のローラーが送材を担う構造を採用。曲がり材にも対応しやすく、木材へのダメージを抑えながら処理できるのが特長だ。材端部への送材から玉切りまでを自動で行う機能を備えるほか、低摩擦での送材と枝払いを実現するナイフ制御機能を搭載し、高い生産性と整備性を両立する。さらに、造材量や造材位置を可視化するアプリ「ZOUZAIウォッチャー」にも対応し、林業施業の効率化を支援する。

主な機能として、ヘッドカバーを工具なしで開閉できる整備性重視のレイアウトを採用。バルブなどメンテナンスが必要な箇所へのアクセス性を高めた。また、チェーン外れを防止しチェーンやソーバーの交換を容易にするオートテンション機能も装備する。

さらに、ソーBOX内のセンサーで材端部を検知する「ファインド・エンド機能」を搭載。材端部へ向かう送材から切り返しての玉切りまでの一連の作業を、操作ボタンを押し続けるだけで自動で行えるため、造材作業の生産性向上に寄与する。

加えて、トップナイフのセンサーでナイフの締め付け過多を防ぐ独自のナイフ制御機能「FFC(Flex Friction Control)」を採用。低摩擦での枝払いと送材を可能にするとともに、木材へのダメージを低減し、ホースやヘッドフレームへの圧力・衝撃を緩和することで耐久性向上にもつなげている。

一方、C93仕様はローラーキャリータイプのハーベスターヘッドで、3個の送材ローラーが木材を挟み込みながら送材を行う構造を採用。高いグリップ力による確実な送材性能が特長だ。コマツは2011年からPC138US-11およびPC170LC-11にC93を装着したハーベスター仕様車を国内販売しており、その生産性の高さで評価を得てきた。

今回のモデルチェンジでは、従来の性能をさらに高めたC93を採用し、ハーベスター仕様車として販売を開始した。

コマツは今回のラインナップ拡充により、施業条件や作業スタイルに応じた機種選択を可能にし、日本の林業分野における作業効率向上と省人化の推進を図る。

ニュースリリース