米キャタピラー、モータグレーダ「150」「160」を次世代プラットフォームへ刷新

・操作性・効率・快適性を向上

キャタピラー(Caterpillar):2026年3月1日

キャタピラーは3月1日、モータグレーダのラインアップを順次「次世代(Next Generation)」プラットフォームへ移行する取り組みの一環として、「キャット150モータグレーダ(Cat® 150 Motor Grader)」および「キャット160モータグレーダ(Cat® 160 Motor Grader)」を刷新したと発表した。スマート化された制御機能、効率向上、オペレータ快適性の強化により、建設現場での生産性向上を図る。

■ジョイスティック操作で快適性を再定義

両機種は、同社の使いやすいジョイスティックステアリング制御を採用。150ではオプション、160では標準装備となる。

キャタピラー(Caterpillar)のモータグレーダ担当シニアプロダクトコンサルタント、エリック・コハウト(Eric Kohout)氏は、「長時間にわたる人間工学研究により、従来のレバーおよびステアリング構成と比べて、ジョイスティックはオペレータの手や腕の動きを大幅に削減できることが分かった。疲労低減は生産性維持・向上の鍵であり、三軸ジョイスティックへの統合は快適性を根本から変える」とコメントしている。

左側ジョイスティックでトランスミッション、ギアシフト、前後進制御を行い、右側でドローバー、サークル、モールドボード操作に加え、スロットルやデファレンシャルロックの手動ロック/解除を制御するレイアウトとした。

■精密な仕上げ作業を可能にする新ギア設定

両モデルは前進9段、後進6段のトランスミッションを備え、新たに「フィニッシュギア」を設定。最終仕上げ工程で精密な勾配・高さ調整を可能にし、均一で平滑な路面形成を実現する。

モールドボードは150が標準12フィート、160が標準14フィート。オプションでそれぞれ14フィート、16フィートへの拡張も可能とする。

両機は従来機と同等の機体寸法を維持しつつ、「キャットC9.3エンジン(Cat C9.3 engine)」を搭載。安定した出力で路面へ確実にパワーを伝達する。

コハウト氏は、「次世代プラットフォームは効率性、生産性、快適性を中核に据えている。新モデルはそれらを多方面で実現している」と述べた。

■視認性と作業環境を高めた新設計キャブ

キャブは、先に刷新された「キャット120(Cat 120)」「キャット140(Cat 140)」で導入された新設計を踏襲。大型化した窓により全周視界を向上させ、特にモールドボードおよびタイヤ周辺の視認性を高めた。

さらに、空調(HVAC)の改良やシート調整機能の拡充など、「オペレータ・ファースト」の設計思想を強化している。

■安全性と作業スピードを高める統合テクノロジー

オプションで後方・前方カメラや360度カメラ、人物検知システム「キャット・ピープルディテクション(Cat People Detection)」を装備可能。これらはキャブ内の10インチタッチスクリーンに統合表示される。

同スクリーンでは「キャット・グレード(Cat Grade)」などのオプション技術も操作できる。アタッチメントのアップグレードにも対応し、目標勾配への到達時間短縮を支援する。

コハウト氏は、「キャタピラーのモータグレーダは長年にわたり“あらゆる地形を仕上げる”能力と高い現場生産性で評価されてきた。次世代プラットフォームにより、その強みはさらに強固になる」と強調した。

なお、ジョイスティック仕様の150は2026年後半に欧州で発売予定。全仕様・全地域での本格展開はその後順次進める。

詳細は、キャット正規ディーラーまたは公式サイト(cat.com)で案内している。

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