リープヘル(Liebherr):2026年3月4日
リープヘルは3月4日、米国市場の成長戦略および建設機械の脱炭素化対応についての取り組みを明らかにした。リープヘルUSA(Liebherr USA, Co.)のマネージングディレクターであるカイ・フリードリッヒ(Kai Friedrich)氏が、北米市場の技術動向やコネクスポ(Conexpo)での展示内容、今後の成長方針について語った。
■脱化石燃料化へ「技術中立」アプローチ
現在、同社はHVO(Hydrotreated Vegetable Oil:水素化植物油)対応機、バッテリー電動機、水素エンジン、ハイブリッド駆動、さらには自動運転システムなど、複数の代替駆動ソリューションを提供。市場の潮流が持続可能性重視へと移行する中、排出ガスゼロ製品のラインアップ拡充を進めている。
同氏は「これらの提供により、米国の顧客に対して効率性・経済性・安全性の向上を実現しながら、それぞれの個別要件にも応えることが可能になる」と強調した。
■ Conexpoで排出ゼロ機や先進支援機能を披露
Conexpoでは、排出ガスゼロの建設機械および関連コンポーネントを展示するほか、先進アシストシステムを紹介する。
▽主な展示技術は以下の通り。
・バケットフィルアシスト(Bucket Fill Assist)
・スカイビュー360°(Skyview 360°)
・リーディア(LiDia):リープヘル機械向け直感型診断ソフトウェア
フリードリッヒ氏は「顧客が現行および将来技術を実際に体験できることが重要」と述べ、展示会を通じてイノベーションの理解を深める考えを示した。
さらに、D946エンジンも紹介。加えて、使用済み部品を新品同等品質へ再生するリープヘル・リマン・プログラム(Liebherr Reman Program)を強調し、循環型経済(サーキュラーエコノミー)への貢献を訴求する。
■北米初の大型物流拠点を新設
北米成長戦略の柱として、ミシシッピ州トゥペロ(Tupelo, MS)に新物流倉庫を建設中であることも明らかにした。同施設は欧州以外では初の主要ディストリビューションセンターとなる。
これにより、米州全域におけるサービス対応力を強化し、部品供給や製品流通の迅速化を図る。スペアパーツおよび各事業部門の製品管理・配送の中核拠点として機能し、業界内での競争力を一段と高める狙いだ。
また、米国内でのサービス・サポート網の拡充も進めており、バージニア州ニューポートニューズ(Newport News, VA)では既に組立・製造能力の拡張を完了している。今後も米国内での生産体制強化を視野に入れる。
北米ではインフラ投資拡大や環境規制強化を背景に市場構造が大きく変化している。リープヘルは、脱炭素化技術、自動化、デジタル化、そしてサービス体制強化を軸に、持続的成長と市場プレゼンス拡大を図る構え。
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