ボブキャット、CONEXPOで小型ローダーの次世代モデル発表

・クラシック/プロの2カテゴリー体制へ再編、AI活用や安全支援技術も拡充

ボブキャット(Bobcat Company):2026年3月3日

ボブキャットは3月3日、米ラスベガスで開催中の建設機械見本市「コネクスポ・コンアグ(CONEXPO-CON/AGG)2026」において、小型ローダーの次世代ラインアップを発表した。従来シリーズ構成を見直し、「クラシック(Classic)」と「プロ(Pro)」の2カテゴリー体制へ再編。選択肢の明確化と操作性向上、さらにAIを活用した新技術の搭載により、変化する建設現場のニーズに対応する。

米国では建設就業者の41%が2031年までに退職すると予測されており(米国機械製造業協会=Association of Equipment Manufacturers調査)、熟練者不足への対応が業界課題となっている。同社は直感的な操作系や高度な制御システムを通じ、経験値を問わず扱いやすい機械の提供を目指す。

斗山ボブキャット・ノースアメリカ(Doosan Bobcat North America, Inc.)のマイク・ボールウェバー(Mike Ballweber)社長は、「ボブキャットは約70年前に世界初の小型ローダーを投入し、建設現場の働き方を変革した。今回の進化は、その伝統を継承しつつ、変化する労働環境に対応する知能化とシンプルさを融合させたものだ」とコメントした。

■クラシック:実績重視の定番モデル

クラシックカテゴリーは、従来の操作性と価格競争力を重視したモデル群で、造園業者やレンタル向け、一般建設用途を想定する。

<対象機種>
コンパクトトラックローダー:T450/T595/T650/T770
スキッドステアローダー:S70/S450/S590/S650/S770

操作方式はセレクタブルジョイスティックコントロール(SJC)または手足操作を選択可能。2速走行、自動ライドコントロール、キーレス始動、リアカメラ内蔵可能なデラックスディスプレイなどを備える。

■プロ:高度化・高出力モデル

プロカテゴリーは、制御ソフトウェアの高度化や軽量化設計、電装系の刷新により、俊敏性と耐久性を両立。オペレーター環境も刷新し、8インチタッチスクリーン(インフォテインメント機能付き)やヒーター付きエアライドシートを採用した。

<対象機種>
コンパクトトラックローダー:T64-2/T66-2/T76-2/T86-2
スキッドステアローダー:S64-2/S66-2/S76-2/S86-2

駆動モードは4種類を用意。
・Balanced:精密作業向けの滑らかな応答
・Agile:日常作業向け汎用モード
・Dynamic:高生産性重視の鋭い加速
・Charged:熟練者向け最大応答モード

最上位のT86-2およびS86-2は115馬力、最大揚程12フィートを実現し、同クラスでの新基準を打ち出す。

北米建機担当上級副社長ブラッド・クラウス(Brad Claus)氏は「シリーズ制からカテゴリー制へ移行することで、モデル単位で迅速に技術革新を投入できる体制を整えた」と説明する。

■AI活用の「ジョブサイト・コンパニオン」

プロモデル向けに、AI対応の新ソリューション「ジョブサイト・コンパニオン(Jobsite Companion)」を米国市場でオプション設定する。音声コマンドやアタッチメント自動設定に対応し、50以上の機能を自動化。作業コストを見積もりと比較できるダッシュボード機能も備え、収益改善を支援する。

■安全支援「ジョブサイト・アウェアネス」

カメラ・レーダー技術を活用した安全支援機能「ジョブサイト・アウェアネス・システム(Jobsite Awareness Systems)」も導入する。

・ボブキャット・ビュー(Bobcat View):後方または広域視界を提供
・ボブキャット・センス検知システム(Bobcat Sense Detection Systems)
 ‐ 後方物体検知・回避機能(レーダー式)
 ‐ 360度人物検知機能(カメラ式)

これらは米国およびカナダのプロモデルで選択可能となる。

■今夏から販売開始

新型ローダーは2026年夏より北米の一部販売店で順次販売を開始する予定。会期中は西ホールW40745ブースで実機展示を行っている。

ボブキャットは1958年に小型建機市場を創出。現在はローダー、油圧ショベル、テレハンドラー、産業用エア機器など幅広い製品を展開する。ブランドは斗山ボブキャット(Doosan Bobcat Inc.)が保有し、同社は斗山グループ(Doosan Group)傘下にある。

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