・電力需要拡大に伴うインフラ強化プロジェクトに参画
酉島製作所は2月27日、ブルネイ・ダルサラーム国(以下、ブルネイ)で進められるBerakas Power Plant向けに、高圧ボイラ給水ポンプおよび復水抽出ポンプを納入する受注を2025年8月に獲得したと発表した。
Berakas Power Plantは、出力120MWのコンバインド・サイクル・ガスタービン(CCGT)発電所で、ブルネイ国際空港から約7kmの地点に位置する。事業主体は政府系企業Darussalam Assets Sdn. Bhd.の100%子会社であるBerakas Power Company Sdn. Bhd.。設計・調達・建設(EPC)は、シンガポールのJurong Engineering Limitedが担っている。
ブルネイでは人口増加と経済成長に伴い、電力需要が急速に拡大している。政府は電力開発計画(Power Development Plan:PDP)を策定し、新規CCGT発電所の建設を柱とする電源増強を進めている。今回のBerakasプロジェクトもその一環とされる。
酉島製作所が納入する高圧ボイラ給水ポンプは、排熱回収ボイラへ高圧水を供給して蒸気を発生させ、蒸気タービンを駆動する重要機器。ガスタービンの排熱を有効利用することで、発電効率を高めつつ安定した電力供給に寄与する。また、復水抽出ポンプは復水器からの復水を脱気器および給水ポンプへ送る役割を担い、発電プラントの連続運転安定性を支える。
同社は1919年創業のポンプ専業メーカーとして、50年以上にわたり国内外の発電プラント向けに大型・高圧ポンプを供給。世界的にも数少ないボイラ給水ポンプの製造能力を有し、東南アジア地域のエネルギーインフラ整備に一層の貢献を図る考え。