JLG 、CONEXPOで“未来の建設現場”を実演、ロボット技術も披露

JLG(JLG Industries, Inc.):2026年2月23日

高所作業車大手のJLG(JLG Industries, Inc.、オシュコシュ・コーポレーション〈Oshkosh Corporation〉傘下、NYSE:OSK)は、米国ラスベガスで開催される建設機械見本市「コネクスポ・コン/アグ(CONEXPO-CON/AGG)」において、コネクテッド化と自律化を軸とする“未来の建設現場(Job Site Of The Future)”のビジョンをライブデモで披露する。あわせて、同社のロボティクス事業「ジェイエルジー・キャンバス・ロボティクス(JLG® Canvas Robotics)」によるドライウォール仕上げロボットのプレビューも行う。

会場(North Hall、#N12308)では、複数のジェイエルジー製機械が連携して作業を行うデモンストレーションを実施。2台のシザーリフトが構造材の搬送・位置決めを行い、溶接用エンドエフェクターを装着したブームリフトが高所で精密溶接を実行する。各機が相互に検知・通信しながらタスクを調整することで、1人のオペレーターが複数機を同時に監督できる運用モデルを提示する。

中核となるのは、同社の「クリアスカイ・スマートフリート(ClearSky Smart Fleet™)」プラットフォーム。IoT通信と特許取得済みのブルートゥース(Bluetooth®)メッシュネットワークを統合し、現場機械のリアルタイム接続を実現する。無線によるコネクテッド・エコシステムを構築し、予知保全や遠隔操作、稼働率向上を可能にする。

今回の実演は構造物溶接用途を想定しているが、同プラットフォームは資材搬送、ガラス施工、塗装、下地処理など多様な作業への展開を想定している。

シャシャンク・バティア(Shashank Bhatia)最高技術責任者兼グローバルエンジニアリング担当副社長は、「当社の技術は“高所での作業を可能にする”段階から、“現場での作業そのものを実行する”段階へ進化している。接続性、自動化、ロボティクスを融合することで、反復的で身体的負荷の高い作業を機械が担い、熟練作業者を支援するインテリジェントなシステムへと変革していく」と述べた。

■ ドライウォール仕上げロボットを初披露

ブースのもう一つの目玉が、キャンバス・ロボティクスによるドライウォール仕上げロボットだ。内装工事現場向けに設計された作業者主導型の知能ロボットで、生産性と仕上がり品質、作業者体験の向上を狙う。

単一プラットフォームで複数の仕上げ工程に対応し、レベル4のスプレーおよびサンディング工程をサポート。均一で高品質な仕上げを実現するとともに、壁面仕上げのタッチポイントを最大40%削減できるとしている。

作業者支援の観点では、頭上作業を最小化することで肩や腰への負担を軽減。粉じんやシリカの捕集機能も備え、安全性と空気環境の改善に寄与する。コンパクトなバッテリー駆動式で、四輪操舵による自動走行機能を搭載。狭小空間での運用や、1回の充電での終日稼働が可能という。統合アナリティクス機能により、機械および現場データをリアルタイムで取得し、工程管理やスケジューリングの高度化を支援する。

バティアCTOは、「クリアスカイ・スマートフリートのような既存の接続基盤の上に、ドライウォールロボットのような新技術を重ねることで、設備の可能性を拡張していく。変化する建設現場のニーズに顧客が適応できるよう支援する」と強調した。

JLGは、高所作業車(MEWP)やテレハンドラーの世界的メーカー。親会社のオシュコシュは、JLGのほか、ピアース(Pierce®)、マクネイラス(McNeilus®)、ジェイーダン(Jerr-Dan®)、オシュコシュ・ディフェンス(Oshkosh® Defense)など複数ブランドを展開し、150カ国以上で事業を展開している。

建設現場の人手不足や安全規制強化が進む中、同社はコネクテッド化とロボティクスを軸に“現場の自動化”を加速させる構えだ。

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