メッツォ、ロエシェと鉱物処理向け革新的乾式粉砕技術で提携

・鉱業向けに省エネ・低水使用の新たな粉砕プロセスを提案

メッツォ(Metso) :2026年2月25日

メッツォは、ロエシェ(Loesche)と、鉱物処理用途向けの「メッツォ・ロエシェVRM乾式粉砕技術」の導入に関する独占的パートナーシップ契約を締結したと発表した。両社の技術・サービス力を融合し、鉱業分野における持続可能性とプロセス効率の向上を図る。

今回の提携は、メッツォが持つエンド・ツー・エンドの持続可能な鉱物処理ソリューションと広範なサービス網、ならびにロエシェの立形ローラーミル(VRM:Vertical Roller Mill)技術を組み合わせるもの。革新的技術とプロセスフローの再設計を通じて、鉱業界の効率向上ニーズに応える。

メッツォのHPGR・乾式粉砕部門バイスプレジデントであるビョルン・ニールセン(Bjorn Nielsen)氏は、「ロエシェとの協業に大きな期待を寄せている。今回のVRM乾式粉砕技術の投入は、持続可能な粉砕分野における新たなベンチマークとなる。エネルギー多消費工程の一つである粉砕工程の電力使用量を大幅に削減し、フローシートの簡素化や摩耗部品使用量の低減を通じて操業コストを引き下げる」と述べた。

さらに、「より急峻で安定した粒度分布を実現し、硫化鉱粒子の酸化を抑制することで、後工程の選鉱性能を向上させる。資源効率の高い鉱物処理を後押しする技術だ」と強調した。

ロエシェ・オーストラリア(Loesche Australia)のマネージングディレクターであり、ロエシェの鉱業アプリケーション部門グローバル責任者を務めるステファン・バーケン(Stefan Baaken)氏は、「メッツォとの協業により、鉱業界に対して大きな付加価値を提供できる独自のポジションを確立する。VRM技術は、世界で2,400件以上のセメントおよび他産業向け導入実績を有しており、鉱物処理分野でも大きな効果が期待される」とコメントした。

■HPGRや水平ミル代替、水使用削減にも寄与

メッツォ・ロエシェVRM乾式粉砕技術は、メッツォの「メッツォ・プラス(Metso Plus)」製品群の一部として提供される。同技術は、高圧粉砕ロール(HPGR)や一次・二次用途の水平ミル、さらには三次用途の攪拌ミルの代替が可能で、プロセスの簡素化とエネルギー・操業コストの削減を同時に実現する。

また、鉱物の解放度向上と急峻な粒度分布により、後段の粗粒浮選や磁選などの粗粒選鉱技術の導入を容易にする。完全乾式プロセスが可能な場合には、水使用量の大幅削減、さらには水使用ゼロも視野に入るとしている。

耐摩耗材料の高度化により鉱物処理用途での高い稼働率を確保するとともに、先進的なプロセス制御を統合。最適運転の維持、容易な停止・再起動、迅速な立ち上げを可能とする。

メッツォは、骨材、鉱物処理、金属精錬分野における持続可能技術とエンド・ツー・エンドのソリューション・サービスを提供するグローバル企業。顧客のエネルギー効率・水効率向上、生産性向上、環境リスク低減を支援する。

本社はフィンランド・エスポー(Espoo)。2025年末時点の従業員数は約1万8,000人、約50カ国で事業を展開。2025年の売上高は約53億ユーロ。ナスダック・ヘルシンキ(Nasdaq Helsinki)に上場している。

ニュースリリース