キャタピラー(Caterpillar Inc.):2026年2月23日
キャタピラーは2月23日、公道向けフリート管理ソリューションを手がけるジオタブ(Geotab Inc.)と提携し、同社のフリート管理ソフト「ビジョンリンク(VisionLink™)」に公道車両(オンハイウェイ車両)データを統合すると発表した。建機などのオフハイウェイ資産に加え、トラックなど公道車両も含めた「単一プラットフォーム」での一元管理を可能にする。
今回の連携では、ジオタブのオンハイウェイ向け機能をビジョンリンクに組み込むことで、顧客はCat製・非Cat製を問わず、オフハイウェイ機械と公道車両を含む全資産を横断的に管理できるようになる。稼働率(アップタイム)の向上、生産性改善、安全性強化、法令順守(コンプライアンス)対応、コスト効率の最適化を図る。
キャタピラーのデジタル部門キャット・デジタル(Cat Digital)でチーフデジタルオフィサーを務めるオギ・レジック(Ogi Redzic)氏は、「顧客は、機械の稼働場所に関わらず、フリート全体を一つのシンプルな方法で管理することを望んでいる。顧客資産の約30%は公道車両であり、今回の協業によりそれらも管理対象に組み込める」とコメント。修理ニーズの早期把握や安全性・法令順守の強化、運用効率の改善につなげる考えを示した。
一方、ジオタブは約160カ国で約500万台の接続車両を有するオンハイウェイ分野の大手ソリューションプロバイダー。高度なデータ分析やAIを活用し、フリートのパフォーマンス向上や運用効率化、コスト削減を支援している。同社の「GO」デバイスやカメラ、資産トラッカーは容易な設置や自動ペアリング、簡易キャリブレーションが可能で、取得した公道車両データは「マイジオタブ(MyGeotab)」を通じてビジョンリンクに統合される。
ジオタブの創業者兼CEO、ニール・コース(Neil Cawse)氏は、「当社のデバイスやAI対応カメラは、資産・フリート管理の効率向上、安全性強化、コンプライアンス報告の自動化に貢献する」と述べた。
ビジョンリンクでは現在、160万台超のオフハイウェイ接続資産が稼働データを報告しており、今回の連携により公道車両データも加わることで、フリート全体を俯瞰する強力な可視化基盤が構築される。
AI対応カメラは、地域のキャット(Cat®)ディーラーのほか、オンラインの「パーツ・ドット・キャット(Parts.Cat.com)」やキャタピラーの各種eコマースチャネルを通じて提供される。顧客が自社ニーズに適したソリューションを迅速に選定・購入できる体制を整える。
今回取得される公道車両データは、オフハイウェイ機械データと並列表示され、単一のデータソースとしてフルフリート管理を実現する。
キャタピラーは2025年の売上高676億ドル。建設・鉱山機械、オフハイウェイ用ディーゼル・天然ガスエンジン、産業用ガスタービン、ディーゼル電気機関車などを手がける世界最大級のメーカーで、パワー&エナジー、建設機械、リソースインダストリーズの3事業を柱とする。世界最大級の独立系ディーラーネットワークと金融子会社キャット・ファイナンシャル(Cat Financial)を通じ、グローバルに事業を展開している。
建機と商用車を横断するデータ統合は、デジタル化・脱炭素化が進むフリート運用の高度化に向けた重要な一手となりそうだ。