・サプライチェーン・レンタル・サービス網を強化
パルフィンガー(PALFINGER) :2026年2月23日
パルフィンガーは、インドでエンド・ツー・エンドのモビリティソリューションを提供するTVSモビリティ・グループ(TVS Mobility Group)と、既存の協業関係を正式化・発展させるための覚書(MoU)を締結した。成長市場と位置付けるインドでの事業基盤を強化し、戦略「ストラテジー2030プラス(Strategy 2030+)」の一環として、オペレーション効率と市場対応力の向上を図る。
今回のMoUは、サプライチェーン、レンタル事業、サービスネットワークの開発を主軸とするもの。インドではインフラ・建設投資の拡大、物流の近代化、防衛需要の高まりを背景に、特殊揚重機器への需要が着実に増加している。パルフィンガーにとって、同国は見逃せない重要市場となっている。
TVSモビリティ・グループは、従業員2万5,000人超、25カ国に展開し、グループ売上高は約30億米ドル。自動車部品および物流ソリューション分野の大手で、サプライチェーン、モビリティインフラ、ディーラー・流通網、据付、アフターサービスまで幅広い機能を有する。両社は今後、サプライチェーンソリューション、自由貿易倉庫区(FTWZ)運営、インフラ整備、レンタル、ディーラーおよびサービス網構築、防衛関連分野などでの協業を検討する。
現地の物流・運営能力を強化することで、部品供給の迅速化、サービス対応の効率化、運営面での連携強化を実現。設備稼働率の向上とサービス応答性の改善を図る。すでに物流やインフラ支援など一部の共同活動は開始しており、今後も事業ニーズに応じ段階的に具体化する。
パルフィンガーのアンドレアス・クラウザーCEO(Andreas Klauser)は、「TVSモビリティは強固なオペレーション基盤と実行力を備えたパートナーであり、インド全域で当社の事業拡大を後押しする存在だ。部品供給力とサービス対応力を高め、持続可能な成長に向けた拡張可能な基盤を構築する。本協業はAPAC成長戦略を具体化する重要な柱となる」と述べた。
TVSモビリティ・グループのR・ディネシュ取締役(R. Dinesh)は、「既存の関係を基盤に、TVSサプライチェーン・ソリューションズ(TVS Supply Chain Solutions)、TVSオートモービル・ソリューションズ(TVS Automobile Solutions)、TVSスマート・モビリティ(TVS Smart Mobility)の強みを結集することで、市場投入の迅速化と効率的なライフサイクル支援を実現し、パルフィンガーのインド事業拡大を支援する」とコメントした。
■APAC戦略を本格展開
パルフィンガーは「ストラテジー2030プラス」において、APAC地域を重点成長エリアと定め、特にインドを中核市場に位置付ける。輸出およびアフターサービスを含め、2030年までに最大3億ユーロ規模の売上を見込んでおり、同地域は同社のグローバル展開における重要拠点となる。
この戦略の一環として、エンジニアリング体制とローカライゼーションを強化するとともに、全国規模でパートナー・サービス網の拡充を進める。2025年12月にはプネにグローバル・デベロップメント・センター(GDC:Global Development Center)を開設。インドの技術力を同社のグローバル研究開発ネットワークに統合し、市場特性に即した製品開発と技術革新を加速させる。
さらに「地域で生産し、地域に提供する(in the region, for the region)」の原則のもと、インドでの生産拠点設立も計画。プネのランジャンガオン工業団地で用地取得が承認されており、将来的には現地生産能力を高め、市場対応力と地域付加価値創出を強化する方針だ。
■会社概要
パルフィンガー(PALFINGER)は、革新的な揚重ソリューションを世界展開する技術・エンジニアリング企業。製品ライフサイクル全体にわたり高付加価値を提供する「ライフタイム・エクセレンス(Lifetime Excellence)」を掲げる。
従業員は約1万2,350人、世界30カ所の製造拠点とグローバルな販売・サービス網を有する。1999年からウィーン証券取引所に上場し、2024年の売上高は23億6,000万ユーロ。
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