ダンフォス、SBTi承認の新気候目標を発表、2035年までに自社排出90%削減へ

ダンフォス(Danfoss) :2026年2月20日

ダンフォスは2月20日、同社が更新した温室効果ガス(GHG)排出削減目標について、科学的根拠に基づく目標設定を推進する国際イニシアチブ「サイエンス・ベースド・ターゲッツ・イニシアチブ(Science Based Targets initiative:SBTi)」の承認を取得したと発表した。脱炭素化に向けた中長期目標を再確認するとともに、2050年のバリューチェーン全体でのネットゼロ達成を掲げる。

同社は、持続可能なソリューションへの世界的な需要拡大を背景に、省エネ・低排出製品の提供拡大を進めている。今回、近・長期目標を更新し、2030年戦略「リープ2030(LEAP 2030)」と整合させた。

トーマス・M・アウアーバッハ(Thomas M. Auerbach)上級副社長兼最高サステナビリティ責任者(SVP, Chief Sustainability Officer)は、「SBTiの承認は、当社の目標が高い水準であり、かつ信頼性と実効性を備えていることを示すものだ。持続可能性への強いコミットメントと、競争力ある脱炭素化を推進する能力を裏付ける」とコメントした。

■SBTiが承認した主な目標

【短期目標(ニアターム)】

・スコープ1および2のGHG排出量を、2024年比で2035年までに絶対量ベースで90%削減
・スコープ3排出量を、同期間中に付加価値1ユーロ当たり66.33%削減(原単位ベース)
・販売済みコンプレッサー由来の冷凍トン当たりスコープ3排出量を66.33%削減

※目標範囲には土地関連排出およびバイオ原料由来の吸収・除去分を含む。

なお、SBTi承認目標は2035年までに90%削減としているが、同社は2030年時点での90%削減達成を目指す方針も掲げている。

【長期目標】

・2035年から2050年まで、スコープ1・2排出量を2024年比で最低90%削減を維持
・スコープ3排出量を2050年までに付加価値1ユーロ当たり97%削減
・2050年までにバリューチェーン全体でネットゼロ排出を達成

■コンプレッサー事業を重点領域に

今回、バリューチェーン(スコープ3)排出削減目標を原単位ベースへと更新するとともに、コンプレッサー事業に特化した目標を新設した点も特徴だ。

ファビオ・クライン(Fabio Klein)ダンフォス・コマーシャル・コンプレッサーズ(Danfoss Commercial Compressors)事業部門社長は、「冷暖房システムにおけるエネルギー効率の中核であるコンプレッサーは、世界の排出削減に重要な役割を果たす。当社は業界で最も包括的かつ高効率なコンプレッサーポートフォリオを有しており、顧客の気候目標達成を支援するとともに、業界の持続可能性の新基準を打ち立てる」と述べた。

■2050年ネットゼロへ

ダンフォスは、2050年までに自社のみならずバリューチェーン全体でのネットゼロ達成を長期目標として設定。高性能かつ高効率なソリューションを通じて、産業横断的な脱炭素移行を主導する姿勢を鮮明にした。

■SBTiの概要

サイエンス・ベースド・ターゲッツ・イニシアチブ(Science Based Targets initiative:SBTi)は、企業のGHG排出削減目標の策定を支援する国際的な気候アクション団体。パートナーには、CDP、国連グローバル・コンパクト(United Nations Global Compact)、ウィ・ミーン・ビジネス連合(We Mean Business Coalition)、世界資源研究所(World Resources Institute:WRI)、世界自然保護基金(World Wide Fund for Nature:WWF)が名を連ねる。

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