・高効率・長寿命・高速化を実現、CONEXPO 2026で展示へ
ポクレン(Poclain) :2026年2月18日
ポクレンは、3月開催の建設機械見本市「コネクスポ 2026(Conexpo 2026)」の同社ブースで、新型ラジアルピストンカムローブモーター「MHD」を展示すると発表した。新製品は「ポクレン HEVO(Hevo)デュアルモーター」の名称で展開し、高効率、長寿命、高速運転を同時に実現する次世代モデルとして位置付ける。
MHDは、高速回転を維持しながら十分なトルクとエネルギー効率、耐久性を求められる高生産性用途を主対象とする。具体的には、掘削ヘッドや林業用ハーベスタのプロセスローラー向けを想定するほか、多段変速を必要とするトレンチャーやシュレッダー、自走用途(プロペル用途)などへの展開も見込む。
MHDは「Motor Hevo Dual」の略称。HEVOは、ポクレン(Poclain)が開発した次世代カムローブモーターのシリーズ名であり、「Dual」はネイティブ設計の2段変位(デュアルディスプレースメント)モーターであることを示す。特に小排気量側での運転時に最高性能を発揮する設計思想を採用した。
HEVO設計の最大の特徴は、小排気量モードでの高効率化である。コンポーネントレベルでは、ラジアルピストンへの油路配分を刷新し、高速域での圧力損失を大幅に低減。システムレベルでは、小排気量で運転することで流量を抑えつつ圧力を高めることが可能となり、結果としてシステム効率を向上させる。一方、トルクピークが必要な場面では大排気量側を活用できる。
このネイティブ2段変位アーキテクチャーと高出力域での高効率性能により、MHDは「より短時間でより多くの作業をこなす」高生産性を実現する。
また、新しいデュアル技術では、小排気量モード時にも全ピストンおよび全カムが作動する構造を採用。従来の標準トルクモジュール構造と比べ、トルク負荷をより多くの機械部品に分散できるため、小排気量時の寿命を向上させている。同時に、小排気量モードでも高い出力を維持できる点も特徴である。
量産第1弾となる「MHD09」は、排気量36.7~59.7立方インチ/回転(602~978cc/回転)のレンジをカバーし、定格出力150kWに対応。2026年第3四半期に量産開始を予定する。今後は、さらに広い排気量帯や大小排気量比の異なるバリエーションを展開する計画。
ラジアルピストンモーター分野で強みを持つポクレンは、HEVOシリーズを通じて高出力・高効率領域での技術優位性を一段と高め、建設機械や林業機械分野における差別化提案を加速させる。
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