ユングハインリッヒ、1iシリーズを全面刷新、効率性・コンパクト性・安全性を強化

ユングハインリッヒ(Jungheinrich):20262月19日

ユングハインリッヒは2月19日、主力のパレットトラックおよびダブルデッキスタッカー「1iシリーズ」の包括的な技術刷新を発表した。取り扱い圧力の高まりや保管コストの上昇、人手不足が進む物流現場の課題に対応し、効率性、コンパクト性、操作性の向上を図る。

同社グローバル・ポートフォリオリード(パレットトラック/ダブルデッキスタッカー/ハンドパレット担当)のイェルン・メンツェル(Jörn Mentzel)氏は、「限られたスペースと人員の中で生産性を最大化することが顧客の大きな課題だ。1iシリーズの刷新により、操縦性、エネルギー可用性、直感的な操作性をさらに高めた」と述べている。

■車体前部を最大130mm短縮、空間効率を向上

今回の刷新では、全シリーズでL2寸法(車体前部長)を大幅に短縮した。電動歩行式パレットトラック「EJE 114i-120i」は最大61mm短縮、「EJE C20i」は最大87mm短縮した。乗車式モデルでは、「ERE 120i/125i」が最大130mm、「ERD 120i」が最大110mm短縮。ダブルデッキ歩行式スタッカー「EJD 120i」も、バッテリー仕様により最大152mmのコンパクト化を実現した。

これは、リチウムイオンバッテリーを内蔵する再設計バッテリースペースとコンパクトなバッテリーカバーによって可能となったもの。狭い通路やブロック倉庫、トラック荷役エリアでの小回り性能が向上し、倉庫スペースの有効活用に寄与する。

■リチウムイオン電源を標準化、柔軟な充電構成

1iシリーズは全機種でリチウムイオン技術を採用。バッテリー容量はモデルに応じて50Ahから200Ahまで選択可能とした。

充電システムは、15A/35A/70Aの内蔵充電器に加え、外部高性能充電器(最大320Aのコンビニエンス充電)へのインターフェースも用意。内蔵充電器と外部充電インターフェースの併用も可能で、標準電源からの中間充電や短時間充電に柔軟に対応する。

メンツェル氏は、「車体寸法、バッテリー容量、充電方式の組み合わせにより、実際の運用条件に最適な仕様を選択できる。投資コストやエネルギー消費の削減、予期せぬダウンタイムの最小化につながる」としている。

■直感的な操作系で作業効率向上

操作性も大幅に改善した。EJE 114i-120i、EJE C20i、EJD 120iには、新設計の「TechUpgrade」ティラーヘッドを採用。最適化されたドライブスイッチとロッカースイッチにより、精密かつ容易な操作を実現する。

乗車式のERE 120i/125iおよびERD 120iには、自動センタリング機能を備えた改良型「smartPILOT」操作コンセプトを導入。丸みを帯びたサイドパッド付きの人間工学設計プラットフォームは、側方走行姿勢をサポートし、長距離搬送時の快適性と三方向からの保護性能を高めている。

さらに、始業前点検を支援するPre-Op Check、モバイル機器用USBポート、各種アシスト機能も用意。たとえば「silentDRIVE」、EJE C20iの自動マスト追従機能、トラックセンサーなどを搭載可能で、トレーラー進入時に自動減速や作業灯点灯を行い、衝突防止と視認性向上を図る。

■安全オプションを拡充

安全面では、フットプロテクションストリップや、プラットフォーム車両向けのフロアスポット(床面投影ライト)などの新オプションを設定。高頻度エリアでの視認性を高め、接触リスクを低減する。

また、オプションホルダーや荷崩れ防止グリッドを強化設計とし、車体輪郭内に完全統合。搬送物やインフラ設備への損傷リスクを抑制する。

ユングハインリッヒは今回の刷新により、既存の実績あるプラットフォームを進化させ、ハンドリング能力と空間利用効率の向上、最大稼働率の確保、作業者および搬送物の安全性向上を実現するとしている。

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