荏原製作所、設置面積40%削減の可搬式ドライクーラ「CD7型」発売

・狭小現場の熱中症対策を強化

荏原製作所は2月20日、建設・物流現場向けの熱中症対策用空調として、可搬式ドライクーラ「CD7型」の販売を開始したと発表した。同社の可搬式空調ブランド「TEMPASIS(テンパシス)」シリーズの新製品で、従来機「CD12V型」(12馬力相当)に比べ設置面積を約40%削減。狭小スペースへの設置性を高め、「熱中症対策の空白地帯」の解消を図る。

■義務化で高まる現場の安全衛生ニーズ

外観イメージ

近年の猛暑に伴い、現場での熱中症リスクは増大している。2025年6月に施行された安全衛生規則改正による「熱中症対策の義務化」を受け、企業にはより厳格な安全衛生管理が求められている。

一方で、工事現場や物流倉庫内の通路など、スペースが限られる現場では大型ドライクーラの設置が難しく、小型スポットクーラでは冷却能力や風量が不足するケースがあった。こうした課題に対応するため、荏原はコンパクト性と高い送風能力を両立した7馬力相当の新機種を開発した。

■設置性と送風性能を両立

CD7型の主な特長は以下の通り。

・大幅なコンパクト化
従来のCD12V型と比較し、設置面積を約40%、重量を約50%削減。エレベーター搬入や狭い通路への設置が容易となり、これまで導入が困難だった現場への展開が可能となった。

・高静圧ファンによる遠距離送風
小型・高静圧タイプのファンを採用し、最大30mを想定した長尺ダクト接続に対応。スポットクーラでは冷風が届きにくいエリアへの送風を実現する。機器本体を離れた場所に設置し、ダクトで冷風を供給する運用も可能。

・視認性の高い液晶タッチパネル
異常アラーム表示や履歴確認、運転時間の把握、吸込・吹出温度などの状態確認、各種I/Oチェックが可能で、現場での管理性を高めた。

・シリーズ共通仕様による拡張性
吹出・吸込ダクトは「TEMPASIS」シリーズ共通仕様。既存レンタル資産の有効活用が可能で、導入コストの最適化にも寄与する。

■展示会で実機披露へ

同製品は、7月開催の「つなぐグランドフェア関東」(幕張メッセ)、「第12回 猛暑対策展」(東京ビッグサイト)、9月開催の「つなぐグランドフェア関西」(インテックス大阪)で紹介する予定。

■狭小現場への展開を加速

荏原は、CD7型の投入により従来機では対応が難しかった狭小現場への熱中症対策を強化。変化する気候環境や労働環境の課題に対し、技術を通じたソリューション提供を進め、現場で働く人々の安全・健康確保に貢献するとしている。

同社グループは、長期ビジョンおよび中期経営計画に基づき、事業活動を通じた社会課題解決と持続可能な社会の実現、企業価値向上を目指す方針。

ニュースリリース