日本ゼオン、COP新プラントを周南に建設、生産能力30%増強

・28年度上期竣工へ

日本ゼオン(東京都千代田区)は2月18日、山口県周南市由加町の事業用地でシクロオレフィンポリマー(COP)の新プラント建設工事の起工式を挙行したと発表した。2026年3月に本格着工し、2028年度上期の竣工を目指す。完成後はCOPの年間生産能力を現有比で約30%増強する。

新プラントは「日本ゼオン 徳山工場東製造所」として新設され、既存の徳山工場(山口県周南市)と一体運営する。これにより周南地区での事業基盤を強化し、成長分野向け材料の供給体制を拡充する。

COPは、同社が独自開発した高透明プラスチックで、製品名は「ZEONEX®」「ZEONOR®」。優れた光学特性、低吸水性、極めて少ない不純物といった特長を持つ。用途は光学フィルムや光学レンズなどの光学分野に加え、シリンジや細胞培養プレートなどの医療用途、半導体搬送容器などへと拡大しており、需要は増勢が続いている。

今回の新設により、既存の水島工場(岡山県倉敷市)に続く第2のCOP生産拠点を確立。複数拠点化によって供給安定性を高めるとともに、医療・半導体分野など高付加価値市場への対応力を強化する。

起工式には山口県、周南市および地元関係者、施工関係者など計62人が出席し、安全祈願を行った。記者会見で豊嶋哲也社長は「COPの旺盛な需要に応えることは長年の目標であり、このような好条件の地で着工できることは感慨深い。周南エリアでさらなる事業拡大を図り、独自素材を通じて社会の期待に応えていく」と述べた。

同社は中期経営計画「STAGE30」第3フェーズ(2025~2028年度)で、「モビリティ」「医療・ライフサイエンス」「情報通信」「GX」を成長分野に位置付ける。COPはその中核となる成長ドライバーであり、今回の設備投資はポートフォリオ転換を加速する戦略投資の一環となる。

<プロジェクト概要>
所在地:山口県周南市由加町(徳山工場東製造所)
内容:シクロオレフィンポリマー(COP)新プラント建設
着工:2026年3月(本格工事開始)
竣工予定:2028年度上期
能力増強:約30%(現有比)
位置付け:水島工場に次ぐ第2のCOP生産拠点

周南地区を軸に、同社は高機能樹脂事業の競争力強化と供給安定化を進め、成長市場でのプレゼンス向上を図る。

ニュースリリース