・中堅・中小の海外展開後押し
国際協力銀行(JBIC)は2月20日、不二精機(福岡県)のタイ法人による食品加工機械の販売事業に対し、現地通貨建てで融資を行うと発表した。東南アジア市場での販路拡大を進める中堅・中小企業を、地域金融機関との協調により金融面から支援する。
JBICは同日、不二精機のタイ王国法人フジセイキ・フード・マシナリー・アジア(FUJISEIKI FOOD MACHINERY ASIA Co.,Ltd.、以下FFMA)との間で、融資金額1,800万タイ・バーツ(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結した。株式会社西日本シティ銀行との協調融資で、総額は2,800万タイ・バーツとなる。(※タイバーツは、4.97円)
本件は、FFMAがタイ国内で展開する食品加工機械の販売事業に必要な運転資金などを対象とするもの。タイ・バーツ建てでの融資とすることで、為替リスクの低減と現地事業の安定運営を後押しする。
不二精機は、米飯加工機械や各種食品機械、製菓・製パン機械の製造・販売を手掛ける中小企業。東南アジア諸国での需要拡大を見据え、2022年3月にタイにFFMAを設立した。現地に進出する日系食品メーカー向けに加え、地場食品メーカーへの営業強化を進めており、販売体制の構築とアフターサービスの充実を図っている。
タイは食品加工産業の集積が進み、内需および輸出向け生産の拡大が続く有望市場。衛生・品質管理水準の高度化を背景に、日本製食品機械への評価も高い。今回の融資は、こうした市場環境を踏まえた現地販売基盤の強化を金融面から支援するものとなる。
JBICは、地域金融機関と連携しながら、現地通貨建てファイナンスなど多様な資金ニーズに対応し、東南アジアなど成長市場における日本企業の海外展開を支援する方針。中堅・中小企業の国際競争力の維持・向上に向けた取り組みを今後も強化していく。