クボタは2月19日、電動・自律走行型のコンセプトマシン「Agri Concept」が、世界知的所有権機関(WIPO:World Intellectual Property Organization)が選定する“世界のデザイン100選”に選ばれたと発表した。農業機械としては唯一の選出となる。
今回の選定は、意匠の国際登録制度「ハーグ意匠制度(Hague System for the International Registration of Industrial Designs)」創設100周年を記念して実施されたもの。99の国・地域から登録された累計200万件以上の意匠の中から、象徴的な100件が選ばれた。WIPOは国連の専門機関で、1967年設立。本部をスイス・ジュネーブに置き、国際的な知的財産保護を推進している。
「Agri Concept」は、同社が描く未来農業ビジョンの一環として開発された電動・自律走行型農業ロボット。自動化技術やAI、環境配慮設計を融合し、農作業の省力化と持続可能な農業の実現を目指す。2024年に開催されたCES®2024にも出展し、次世代農機として注目を集めた。
機能面では、カメラや各種センサーを活用し、耕起や資材運搬など複数の作業を自律的かつ安全に実行可能。電動化については急速充電技術を採用し、充電残量10%から80%までを約6分で完了できるとしており、電動農機の課題であった充電時間の大幅短縮を実現した。
デザイン面では、車体ライトにより機体の動作や状態を直感的に伝達するインターフェースを採用。人と機械の自然な協調を意識した設計思想が評価されたとみられる。
同社はハーグ意匠制度を活用し、新製品やコンセプトモデルを中心にこれまで80件以上の国際意匠登録を行ってきた。今回の選出について、農業機械分野での革新の積み重ねとデザイン力が国際的に評価されたものと受け止めている。今後も持続可能な社会の実現に向け、製品開発とソリューション提供を強化する方針。
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