CNH、2025年通期売上は9%減の181億ドル(約2兆7,150億円) 

・2025年の農業売上は12%減の124億ドル(約1兆8,600億円)、建設売上は3%減の30億ドル(約4,500億円)

※150円換算

・2026年の農業売上は前年比5%減~横ばい、建設売上は横ばいを予想

CNH Industrial(CNHインダストリアル):2026年2月17日

英国バジルドン発――CNHインダストリアルは本日、2025年12月31日までの3か月および12か月の業績を発表した。2025年第4四半期の純利益は8,900万ドル、希薄化後1株当たり利益は0.07ドルだった。2024年第4四半期の純利益は1億7,600万ドル、希薄化後1株当たり利益は0.14ドルだった。四半期の連結売上高は51億6,000万ドル(2024年第4四半期比6%増)、産業活動の純売上高は44億5,000万ドル(同8%増)だった。第4四半期の営業活動による純キャッシュフローは9億4,500万ドル、産業フリーキャッシュフローは8億1,700万ドルだった。

2025年通期の連結売上高は181億ドルで前年比9%減、産業活動の純売上高は153億5,000万ドルで同10%減だった。通期の純利益は5億500万ドルで、2024年の12億5,900万ドルから減少した。通期の希薄化後1株当たり利益は0.41ドルで、2024年の0.99ドルから減少した。調整後純利益は7億300万ドル(2024年は13億3,900万ドル)、調整後希薄化後1株当たり利益は0.55ドル(同1.05ドル)だった。通期の営業活動による純キャッシュフローは25億3,800万ドル、産業フリーキャッシュフローは5億1,300万ドルだった。

CNHインダストリアル2025年第4四半期と通期データ

■ CEOコメント

Gerrit Marx(ゲリット・マルクス)最高経営責任者は次のように述べた。

「厳しい市場環境の中でも、CNHは2025年に長期目標に向けた着実な進展を遂げ、成功への基盤を強化した。ディーラー在庫の削減を継続し、品質・業務改善の取り組みを推進するとともに、農業従事者や建設事業者の進化するニーズに直接応える製品を投入した。チームは規律をもって実行し、ダイナミックな経済環境の中でお客様を支えながら、自社がコントロールできることに集中した。2026年に向けても、慎重な生産計画、目的意識を持ったイノベーション、そして優れた機器とテクノロジーの統合に引き続き取り組む。業界の底打ち年となる今年、市場の動きはまだ遅いが、CNHの変革と優秀な人材の結集は加速しており、野心的なコミットメントの実現に向けて邁進している。」

■ 2025年第4四半期の部門別状況

<AGRICULTURE(農業)>

北米では、2025年第4四半期の140馬力以上のトラクターの業界出荷量が前年比31%減、140馬力以下は14%減、コンバインは16%減だった。欧州・中東・アフリカ(EMEA)ではトラクター需要が8%減少した一方、コンバイン需要は40%増加した。南米ではトラクターが8%減、コンバインが39%減だった。アジア太平洋ではトラクターが19%増、コンバインが10%増だった。

農業部門の純売上高は、好調な価格実現と為替のプラス影響を主因に四半期で5%増の36億ドルとなった。

調整後EBITは2億3,300万ドル(2024年第4四半期は2億4,400万ドル)に減少した。関税、合弁事業の業績低下、地域別構成の悪化、販管費の増加が主な要因で、価格実現の改善と研究開発費の削減により一部相殺された。研究開発投資は純売上高の5.4%(2024年第4四半期は6.2%)を占めた。調整後EBITマージンは6.5%(同7.2%)だった。

<CONSTRUCTION(建設)>

2025年第4四半期の建設機械の世界需要は、重機で前年比5%増、軽機は横ばいだった。北米は1%増、EMEAは7%増、南米は8%増だったが、アジア太平洋は1%減だった。

建設部門の純売上高は、主に北米での出荷量増加と価格実現の改善を背景に、四半期で19%増の8億5,300万ドルとなった。

調整後EBITは500万ドル(2024年第4四半期は1,800万ドル)に減少した。関税を含む生産コストの増加が主因で、出荷量の増加により一部相殺された。調整後EBITマージンは0.6%(同2.5%)だった。

<Financial Services(金融サービス)>

金融サービスの売上高は6%減少した。APAC(アジア太平洋)を除く全地域での利回り低下と平均ポートフォリオ残高の減少、オペレーティングリース満期に関連した機器販売の減少が主因で、為替換算のプラス影響により一部相殺された。

2025年第4四半期の純利益は1億900万ドルで、2024年同四半期から1,700万ドル増加した。全地域での金利マージン改善が主因で、ブラジルでのリスクコスト増加と北米・EMEAでの取扱量低下により一部相殺された。また、中南米での市場構成の改善と前年のアルゼンチンの評価性引当金調整の影響により実効税率が低下し、業績を押し上げた。

管理ポートフォリオ(非連結合弁事業を含む)は2025年12月31日時点で286億ドル(うち小売が70%、卸売が30%)で、2024年12月31日比7億ドル増加した(固定通貨ベースでは8億ドル減)。2025年12月31日時点で、売掛金残高のうち30日超延滞の割合は3.1%(2024年12月31日時点は1.9%)に上昇しており、特に南米の農家に影響を与える経済的・環境的要因が背景にある。

■ 2026年の展望

農業従事者は引き続き、低い農産物価格、高い生産コスト、不透明な貿易環境という厳しい市場環境に直面している。こうした状況から、北米の農業機械に対する業界需要はさらに弱まる見込みで、EMEA地域では一定の安定が予想される。同社は、世界の業界小売需要が2025年比でさらに約5%減少し、歴史的な底値水準に達すると予測している。農業機械の業界需要は2027年に回復に転じる見込みだ。

建設機械の業界需要は2026年に2025年比で横ばいと予測されており、一部の非住宅建設市場での堅調さが住宅建設の持続的な低迷を相殺する形となっている。

これらを踏まえ、2026年の業績見通しは以下のとおりとした。

∙農業部門の純売上高:前年比5%減から横ばい(為替換算の影響として+2%を含む)

∙農業部門の調整後EBITマージン:4.5%〜5.5%

∙建設部門の純売上高:前年比ほぼ横ばい(為替換算の影響として+1%を含む)

∙建設部門の調整後EBITマージン:1.0%〜2.0%

∙産業活動のフリーキャッシュフロー:1億5,000万ドル〜3億5,000万ドル

∙調整後希薄化後EPS:0.35ドル〜0.45ドル

■ CNH Industrial(CNHインダストリアル)について

CNHインダストリアル(NYSE:CNH)は、世界クラスの機器・テクノロジー・サービス企業。Case IHとNew Hollandは、機械からインプルメント、デジタルテクノロジーに至るまで360°の農業ソリューションを世界規模で提供している。CASEとNew Holland Construction Equipmentは、建設業界の生産性向上に資する幅広い建設製品を展開する。地域ブランドとして、農業用トラクターのSTEYR、精密農業・自律システムのRaven、高精度衛星測位技術のHemisphere、耕起・播種システムのFlexi-Coil、アプリケーション機器のMiller、電動ソリューションを含む小型・中型油圧ショベルのEurocomachなどを擁する。

ニュースリリース