・共同事業開発で量産向け自律型ソリューション強化
豊田通商は2月18日、産業用ロボット向け制御ソフトウェアを開発するリンクウィズ(Linkwiz)に出資するとともに、共同事業開発契約を締結したと発表した。リンクウィズの自律制御技術と、豊田通商グループが持つ機械設備事業の現場力・顧客基盤を融合し、ロボティクス分野のバリューチェーン強化と事業拡大を図る。
製造業では人手不足や熟練技能の継承といった構造的課題が深刻化しており、生産ラインの自動化は生産性向上のみならず事業継続の観点からも重要性が高まっている。豊田通商はこれまで、モビリティ産業を中心に国内外の製造現場へ産業用ロボットを導入し、自動化を支援する機械設備事業を展開してきた。その中で、多品種生産への対応や形状ばらつきのあるワークへの柔軟な対応など、より高度で自律性の高いロボットへのニーズが顕在化しているという。
リンクウィズは、ロボットの「目」となるセンサーで取得した点群データを高速処理し、対象物の3次元形状を高精度に認識するソフトウェアを開発。独自アルゴリズムによりデータを解析することで、従来は熟練作業者の技能に依存していた溶接、塗装、組立などのティーチング作業の自動補正や、外観検査を含む高度な品質確認をロボットで再現できる点が特徴だ。
また、特定メーカーや機種に依存せず適用可能な汎用性・拡張性の高さも強みとしており、既存ラインへの導入や多様なロボットとの組み合わせが可能となる。
今回の出資により、両社は量産工程に求められる自律型ロボットソリューションの共同開発を進める。将来的には、豊田通商グループの海外ネットワークを活用し、グローバル市場への展開も視野に入れる。
豊田通商は、今回の協業を通じてロボティクス事業におけるソリューション創出と拡大を加速し、製造現場の生産性・品質向上に貢献するとしている。
<リンクウィズの概要>
会社名:リンクウィズ株式会社
所在地:静岡県浜松市中央区
設立:2015年3月
資本金:1億円
代表者:代表取締役 吹野豪
事業内容:ロボット制御ソフトウェアソリューションの開発