三井E&S、東京港Y3バース向けシャトルブーム式岸壁クレーン3基を追加受注

・耐震・航空機対応の高度技術で首都圏物流の防災力強化へ

三井E&Sは2月18日、東京港埠頭(東京都江東区)から、東京港中央防波堤外側コンテナ埠頭Y3バース向けシャトルブーム式岸壁用コンテナクレーン(三井パセコポーテーナ)3基を受注したと発表した。受注は2024年9月に行われ、完成は2028年3月末を予定している。

現在整備が進むY3バースは、水深16m・全長400mの耐震強化岸壁で、最大15万トン級(約14,000TEU積載)の超大型コンテナ船に対応可能な高規格施設となる。三井E&Sが手掛けるクレーンは、隣接する羽田空港の航空機離着陸時の安全確保を最優先に設計されており、従来型のブーム起伏式とは異なり、休止時にはブームを水平方向にシャトル(引き込み)させる特殊構造を採用。これにより、航空機への障害物を最小限に抑えつつ、大型船の効率的な離接岸を可能にしている。

このシャトルブーム機構は高度な設計・製作技術を要するため、世界的に製作可能なメーカーは極めて限定的である。また、大規模地震(レベル2地震)発生時の物流機能維持を目的に、世界初の実績を持つ免震装置を標準搭載。2017年10月に同社がY2バースへ納入した世界初の免震付きシャトルブーム式クレーンと同仕様となる。

Y3バースへの3基納入により、Y2・Y3の連続した耐震強化高規格バース(水深16m・総延長800m)が完成。東京港全体のコンテナ荷役能力向上に加え、首都圏の防災・BCP(事業継続計画)強化に大きく寄与すると見込まれる。Y3の供用開始後は年間約45万TEUの追加処理能力が見込まれており、東京港の国際競争力向上に直結する。

三井E&Sは、長年にわたる港湾クレーン分野での豊富な実績と技術力を背景に、特殊環境下での高信頼性機器供給を強みとしている。今後もエンジニアリング力とアフターサービスを活かし、東京港をはじめ国内外の港湾インフラの機能強化・持続可能性向上に貢献していく方針。

ニュースリリース