いすゞ自動車、大型トラック生産を上尾へ移管、400億円投資で国内2拠点体制を再構築

いすゞ自動車(横浜市西区)は2月12日、大型トラックの生産機能(※一部車型を除く)を藤沢工場(神奈川県藤沢市)から、グループ会社UDトラックスの上尾工場(埼玉県上尾市)へ移管すると発表した。2028年に予定する両社の大型トラック共通プラットフォーム投入を見据えた国内生産体制の再編で、総額約400億円を投じ、2028年の稼働開始を目指す。

今回の再編は、中期経営計画「ISUZU Transformation – Growth to 2030(IX)」の達成に向けた施策の一環。同計画では、2030年度に新車販売85万台以上、売上高5兆円以上(既存事業)、さらに100万台規模のサプライチェーン構築を掲げている。商品競争力の強化に加え、生産効率と生産能力の両立が重要課題となる中、国内車両生産体制の最適化に踏み切った。

いすゞグループは現在、ボルボ・グループの技術を活用し、いすゞとUDトラックスによる日本およびアジア市場向け大型トラックの共通プラットフォームを共同開発中。大型車の開発・生産実績を有する上尾工場に生産を集約することで、品質、コスト、供給安定性の観点から最適な体制を構築できると判断した。

再編後は、上尾工場を大型トラックの旗艦拠点、藤沢工場を中型・小型トラックの旗艦拠点と位置づけ、役割を明確化する。両拠点の強みを最大限に引き出すことで、生産の効率化と能力増強を同時に実現する狙いだ。

上尾工場では、2026年6月に着工し、新塗装工場の建設や既存設備の近代化を進める。現在1直体制の稼働を2直体制へ移行し、年間約2万5,000台の生産能力を確保する計画。移管完了後は、いすゞとUDトラックスの共通プラットフォームを採用した大型トラックの新商品を生産する。

両工場の概要は以下の通り。

<藤沢工場>
所在地:神奈川県藤沢市土棚8
従業員数:6,004人(2025年3月末時点)
敷地面積:1,013,648㎡
延べ床面積:660,503㎡
主な事業内容:小型・中型・大型トラックの開発・購買・生産

<上尾工場>
所在地:埼玉県上尾市大字壱丁目1番地
従業員数:2,084人(2025年3月末時点)
敷地面積:419,723㎡
延べ床面積:275,560㎡
主な事業内容:大型トラックの開発・購買・生産(本社・開発機能含む)

いすゞは、PURPOSE(使命)に掲げる「地球の『運ぶ』を創造する」のもと、国内2拠点の最適配置を通じて各車型の競争力を最大化し、安定供給体制とコスト競争力の強化を図る。電動化や共通化を軸とした商品戦略と生産再編を一体で進め、持続可能な生産基盤の構築を加速する方針だ。

<プロジェクト概要>
プロジェクト名:大型トラック生産機能の上尾工場への移管
投資総額:約400億円
着工時期:2026年6月
稼働開始:2028年(計画)
生産車両:いすゞ・UDトラックス共通プラットフォーム採用の大型トラック(日本・アジア向け)
生産能力:約2.5万台/年
主な投資内容:新塗装工場建設、工場近代化、2直体制化

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