国際協力銀行(JBIC)、日立エナジーのトルコ変圧器工場移転・増設に30百万ドル協調融資

・送配電インフラ需要拡大に対応

国際協力銀行(JBIC)は2月16日、日立製作所傘下でパワーグリッド事業を担う日立エナジー(Hitachi Energy Ltd.)のトルコ法人、日立エナジートルコ(Hitachi Energy Turkey Elektrik Sanayi A.Ş.)が実施する変圧器製造工場の移転および増設プロジェクトに対し、最大1,800万米ドルの融資契約を締結したと発表した。三菱UFJフィナンシャル・グループ傘下のMUFGバンク・トルコ(MUFG Bank Turkey A.Ş.)との協調融資で、総額は3,000万米ドルとなる。

本件は、トルコ国内における既存変圧器工場の移転と生産能力増強に必要な資金に充てられる。電力需要の拡大を背景に、送配電網の整備が世界的に進む中、基幹機器である変圧器の供給力強化を図る。

日立エナジーはスイス・チューリッヒに本社を置く送配電関連機器メーカーで、発電・送電・配電の各分野で電力インフラ向け製品・サービスを展開している。近年は気候変動対策の進展や人工知能(AI)の開発・普及に伴うデータセンター需要の増加などを背景に、各国で電力インフラ投資が加速している。こうした環境下で、トルコ拠点の能力増強により欧州・中東市場を中心とした供給体制の強化を図る。

JBICは、本融資が送配電網整備に不可欠な変圧器の製造能力増強を支援するものであり、日本の電力インフラ関連産業の国際競争力維持・向上に資する案件と位置付ける。日本政府が推進するグローバルな送配電網整備の方針にも合致する取り組みとする。

今後もJBICは、リスクテイク機能や多様な金融手法を活用し、日本企業の海外事業展開を金融面から支援していく方針。

<プロジェクト概要>
事業名:変圧器製造工場の移転および増設
実施主体:日立エナジートルコ(Hitachi Energy Turkey Elektrik Sanayi A.Ş.)
所在地:トルコ共和国
融資額:30百万米ドル(うちJBIC分18百万米ドル)
融資形態:MUFGバンク・トルコとの協調融資
目的:変圧器製造能力の増強、送配電インフラ需要拡大への対応

ニュースリリース