東洋エンジニアリング(TOYO)は2月10日、トルコ共和国に本社を置き建設・投資分野等にて世界展開をしているコングロマリットRönesans Holdingの子会社Rönesans Endüstri Tesisleri (以下 ルネサンス社)と共同で、トルクメニスタンにおいて化学品などの生産・販売を担う国営企業Turkmenhimiya(以下 トルクメンヒミヤ社)と、大型ガス化学コンプレックスの大規模改修業務の2ndフェーズに関するMOUを締結したと発表した。
本MOUは、現在進行中のポリマー製品の安定操業開始を目的とした大規模改修業務1stフェーズに続くもので、2ndフェーズにおける改修業務について、トルクメンヒミヤ社、TOYO、ルネサンス社の3社による協力関係を確認する内容となっている。
MOUは2025年12月19日、トルクメニスタン大統領と日本の経済界代表者との会合の場で締結された。翌20日には、東京で開催された「中央アジア+日本」ビジネスフォーラムにおいて、トルクメニスタンのセルダル・ベルディムハメドフ大統領、中央アジア各国首脳および日本の高市首相臨席のもと、公式行事として紹介された。中央アジア地域の地政学的重要性が高まる中、日本政府が同地域との経済協力強化を打ち出す流れを背景とした案件となる。
TOYOはトルクメニスタンにおいて、2018年にガス分離設備、エチレン、ポリプロピレン製造設備を含むキヤンリー・ポリマープラント(Kiyanly Polymer Plant)の建設を手掛けた実績を有する。一方、ルネサンス社も同国でアンモニア尿素プラント、硫酸プラント、ガス・トゥ・ガソリン(GTG)プラント、432MWガスタービン発電所など、多数の大型プロジェクトを遂行してきた。
2025年には、TOYOとルネサンス社のコンソーシアムとして、同ポリマープラントの生産安定化を目的とした大規模改修業務1stフェーズを受注。現在、TOYOは1stフェーズにおいて、ガス分離設備、エチレン、ポリプロピレン製造設備を対象に、改修詳細計画の策定、設計業務および機器・資材の一部調達を進めている。
今回のMOU締結により、2ndフェーズに向けた3社協力の枠組みが明確化され、今後の本格的な改修業務展開に向けた基盤が整った。TOYOは、ガス化学および肥料プラント建設で培ってきた技術と知見を生かし、トルクメニスタン全土におけるガス化学産業の拡大を支援することで、同国の産業発展への貢献を目指すとしている。中央アジア地域での事業展開を加速させ、グローバル競争力の一層の強化につなげる方針だ。
<プロジェクト概要>
案件名:大型ガス化学コンプレックス大規模改修業務(2ndフェーズ)
場所:トルクメニスタン
発注者:トルクメンヒミヤ社(Turkmenhimiya)
参画企業:東洋エンジニアリング、ルネサンス・エンドゥストリ・テシスレリ
内容:ガス化学コンプレックスの大規模改修業務に関する協力枠組みの確認
関連案件:Kiyanly Polymer Plant 生産安定化向け大規模改修業務(1stフェーズ)