住友重機械、25年12月期売上は0.4%減の1兆669億円、26年12月期予想は2.2%増の1兆900億円

住友重機械工業が2月10日に発表した2025年12月期連結累計期間(1~12月)の受注高は1兆1,584億円(前期比24%増)、売上高は1兆669億円(0.4%減)となった。営業利益は515億円(7%減)、経常利益は473億円(4%減)となったが、前期の大幅な特別損失計上がなくなったことにより、親会社株主に帰属する当期純利益は309億円(301%増)となった。また、ROICは4.2%となった。

2025年度における住友重機械グループを取り巻く経営環境は、国内においては景気に緩やかな回復が見られた。海外においては、米国では通商政策による不透明感が残る中で、足元は引き続き景気が堅調に推移、欧州では景気に持ち直しの動きが見られ、中国でも景気の低迷が続く中で一定の需要の増加が見られた。

このような経営環境のもと、住友重機械グループは「中期経営計画2026」に基づき、製品・サービスによる社会課題解決を通じて持続的に企業価値を拡大することを目指し、強靭な事業体の構築に向け、収益力の改善、資本効率の向上、新事業探索の強化を遂行するとともに、SDGsへの貢献拡大及び環境負荷低減への取組み強化などの施策を推進した。

住友重機械工業2025年データ

■セグメント別の状況

<メカトロニクス>
減・変速機は国内、海外とも需要が回復、モータ、インバータは欧州顧客の在庫調整が一巡、極低温冷凍機も半導体関連の需要が増加し、それぞれ受注が増加した。受注の増加に伴い、売上、営業利益も増加した。
この結果、受注高は2,753億円(14%増)、売上高は2,712億円(6%増)、営業利益は190億円(62%増)となった。

<インダストリアル マシナリー>
プラスチック加工機械事業は、価格改定前の駆け込み受注などを受けて受注が増加し、受注の増加に伴い売上、営業利益も増加した。
その他の事業では、医療機械器具で大口の受注があったことから、受注は増加した。一方、半導体関連の受注残が少なかったことから売上、営業利益は減少した。
この結果、受注高は2,251億円(9%増)、売上高は2,226億円(5%減)、営業利益は42億円(65%減)となった。

<ロジスティックス&コンストラクション>
油圧ショベル事業は、国内での価格改定に伴う駆け込み受注を受けて受注は増加した。一方、国内や北米で前期の受注が少なかったことから売上は減少し、売上の減少及び貸倒引当金増加の影響により営業利益は減少した。

建設用クレーン事業は、受注は北米での需要が堅調で増加した一方、売上、営業利益は受注残が少なかったことから前期並みとなった。

運搬機械事業は、造船・鉄鋼向けで受注、売上は増加したが、高採算案件の減少により営業利益は前期並みとなった。

この結果、受注高は3,991億円(17%増)、売上高は3,889億円(1%減)、営業利益は140億円(45%減)となった。

<エネルギー&ライフライン>
エネルギープラント事業は、国内と欧州でバイオマス発電設備を受注したことから受注が増加した。受注残が少なかったことから売上は減少したが、プロジェクトの採算の改善に加え、液化空気エネルギー貯蔵システム(LAES)事業化に向けた開発投資が一段落したことから開発費が減少し、営業利益は増加した。

その他の事業は、水処理装置、海洋構造物などの受注が増加し、水処理装置などでの受注残があったことから売上、営業利益も増加した。
この結果、受注高は2,527億円(78%増)、売上高は1,776億円(2%減)、営業利益は121億円(221%増)となった。

<その他>
受注高は63億円(4%減)、売上高は65億円(5%増)、営業利益は21億円(5%増)となった。

■今後の見通し
現時点での2026年12月期の業績見通しは以下のとおり。
売上高1兆900億円(前期比2.2%増)、営業利益600億円(16.5%増)、経常利益550億円(16.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益340億円(9.9%増)。
為替レートは1ドル=145円、1ユーロ=170円を前提としている。

■構造改革と事業譲渡
同社は2026年2月10日開催の取締役会において、主力事業の構造改革と事業ポートフォリオ改革を決定した。人員対策の実行として希望退職募集や65歳超再雇用更新の見直しを行うほか、需要想定見直しによる生産体制見直し、国内・海外製造拠点再編等を実施する。

また、連結子会社である新日本造機株式会社(蒸気タービン・プロセスポンプ事業)の全株式を株式会社酉島製作所へ譲渡する契約を締結した。譲渡時期は2026年7月を予定しており、譲渡対象の事業規模は売上高約200億円(2025年度)、従業員数約530名。さらに、機械式駐車場事業についてもIHI運搬機械株式会社への譲渡を決定した。

これらの構造改革により、2027年度以降は営業利益700億円以上、ROIC6.0%以上、ROE6.0%以上を目指す。

住友重機械工業の2025年12月期決算短信

決算説明資料