ジョンディア、ゴルフ・スポーツターフ向け新製品を発表

・GCSAAカンファレンスで電動レーキや精密管理機器を披露

ディア社(Deere & Company):2026年2月4日

ジョンディア(John Deere)は、米国で開催されたGCSAAカンファレンス&トレードショー(GCSAA Conference and Trade Show)において、ゴルフ場およびスポーツターフ市場向けの新型機械・技術ソリューションを発表した。2026年モデルとして製品ラインアップを拡充し、精度、性能、オペレーター体験の向上を重視した機器を披露した。

今回の展示では、新たにユーティリティレーキ2機種を市場投入する。新型のトゥルーフィニッシュ1210(TruFinish™ 1210)と、同社初の電動モデルとなるトゥルーフィニッシュ1235 エレクトリック(TruFinish™ 1235 Electric)である。このほか、プレシジョンカット(PrecisionCut™)、Eカット ハイブリッド(E-Cut™ Hybrid)、Eカット エレクトリック(E-Cut™ Electric)の各歩行型グリーンモアや、プロゲーター2020A/2030A(ProGator™ 2020A/2030A)向けに改良したGPSプレシジョンスプレーヤ(GPS PrecisionSprayers)も紹介した。持続可能性と信頼性を重視した機械需要に応える構成としている。

同社のキム・イーハス氏(Kim Ehasz、グローバル・マーケット開発・戦略マネージャー)は
「当社の機械は世界有数の名門ゴルフコースで信頼されてきた。新型トゥルーフィニッシュ1235エレクトリックを含む“オペレーターファースト”の設計により、年間を通じた作業効率向上と、顧客の環境・性能目標の達成を支援する」と述べた。

■電動モデルを含むユーティリティレーキを拡充

2026年モデルとして投入するトゥルーフィニッシュ1235 エレクトリックは、同社初の電動ユーティリティレーキ。デュアルのリチウムイオンバッテリーを搭載し、静粛性とゼロエミッションを実現した。騒音や排出ガス規制のあるゴルフ場、スポーツ施設、自治体での使用を想定する。

軽量かつコンパクトな設計により高い機動性を確保し、早朝やプレー中でもバンカーや表面整備が可能。新開発のテックコントロール表示(TechControl display)により、走行・レーキ速度、クルーズコントロール、デフロック、後部レーキ操作などを細かく設定できる。700W充電器を用い、一晩でフル充電できる点も現場運用に配慮した。

一方、改良型のトゥルーフィニッシュ1210は、従来の1200Aバンカーレーキの後継機として位置付ける。最低地上高の拡大や外観・設計の刷新に加え、調整式シート、個人用収納スペース、手工具ホルダーを新設し、快適性と作業効率を高めた。ゴルフ場のほか、公共施設やスポーツフィールドでの使用を想定する。

ユーティリティレーキ全機種にはJDリンク(JDLink™)を標準統合し、位置情報、稼働時間、性能データを取得。フリート管理の効率化を通じて稼働率向上に貢献する。

■歩行型グリーンモアの操作性と刈り品質を改良

歩行型グリーンモアは、プレシジョンカット、Eカット ハイブリッド、Eカット エレクトリックの全モデルで設計と人間工学を見直した。クラッチ操作をオペレーター検知バーに統合し、操作性を向上。ハンドルの自己復元性を高める新型アイソレーターにより、安定した刈り品質を実現した。外観も2026年仕様として刷新している。

SLシリーズでは、ベッドナイフとリールの調整機構を改良。13mm六角シャフトを採用し、調整精度と整備性を高めた。185および225のEカット エレクトリックモデルではスロットル位置を最適化し、作業時の負担軽減を図った。

■GPSプレシジョンスプレーヤの精度と接続性を強化

プロゲーター2020A/2030A向けGPSプレシジョンスプレーヤは、スターファイア7500レシーバ(StarFire™ 7500 Receiver)を搭載。オプションのSF-RTK補正信号(SF-RTK)により、追加ハード不要で最大約1インチ(約2.5cm)の水平精度を実現する。4つの衛星コンステレーションに対応し、カバレッジと再現性を向上させた。

通信面ではJDリンクMモデム(JDLink™ M Modems)へ移行し、外部アンテナ不要で安定した接続性を確保。今後のモデルでは、ブーム配線とバルブ接続部の耐久性向上も図るとしている。

■会社概要
ジョンディア(John Deere:Deere & Company)は、約200年の歴史を持つ米国の大手機械メーカー。鋼製プラウの開発を起点に、現在は農業機械、建設機械、林業機械、芝管理機械、パワーシステムなど幅広い分野で事業を展開。食料、繊維、燃料、インフラの生産を支える技術革新を通じ、世界規模で社会基盤の発展に貢献している。

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