住友電気工業、含油廃水・廃液の処分量を最大90%削減する小型膜処理装置を発売

住友電気工業は2月9日、ウォータージェット切断廃水や切削・研削用クーラント廃液など、油分を含む廃水・廃液の再利用と産業廃棄物の処分量削減を可能にする小型膜処理装置の販売を、2026年1月から開始したと発表した。自社独自のPTFE製「ポアフロン®」膜を採用し、処分量を最大90%削減できる点が特長。

同装置は、精密ろ過方式により油分を含む廃水・廃液にも対応し、高い濃縮率と水・液の再利用を両立する。住友電工の実証結果では、ウォータージェット切断廃水で最大90%、切削・研削用クーラント廃液で86%の処分量削減効果を確認している(原水性状や濃度条件による)。

装置には、PTFE(四弗化エチレン樹脂)を100%使用した多孔質材料「ポアフロン®」膜を搭載。0.1µm以上の固形物を除去できる高いろ過精度に加え、pH0~14まで対応可能な耐薬品性、油分が付着しにくい耐汚染性、高い耐久性を備える。高気孔率による優れた透水性も特長で、安定した処理能力を実現する。

また、コンパクト設計と可搬式構造により、導入コストや動力費を抑えつつ、複数現場での運用を容易にした。電源は単相100Vに対応し、現場での使い勝手にも配慮している。

このほど、厚肉複合材のウォータージェット切断に伴う廃水処理用途として、SHINTORAホールディングスに採用された。同社では、特殊機器撤去工事における引火リスク低減などの安全性向上に加え、水使用量削減による環境負荷低減を重視。本装置が油分を含む廃水処理に対応し、節水と産業廃棄物削減を同時に実現できる点、小型・可搬式で現場対応力が高い点が評価された。

住友電工は今後も、含油廃水・廃液の削減と再利用を通じ、製造現場の環境負荷低減と循環型社会の実現に貢献していく考え。

■主な適用例
ウォータージェット切断水、切削・研削用クーラント液、潤滑油、脱脂液、その他特殊溶液の除濁。

<装置仕様(概要)>
処理流量:最大5m³/日(原水質による)
膜モジュール:1~5台
電源:単相100V
サイズ:1800mm×800mm×1700mmH

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