ヤンマーCE、仏ブルターニュで販売網を強化、アルゼルを正規ディーラーに認定

ヤンマーCE EMEA(Yanmar Compact Equipment EMEA):2026年2月5日

ヤンマーCE EMEA(Yanmar Compact Equipment EMEA)は、フランス北西部ブルターニュ地方において、建設・農業・産業向け機械の販売・レンタル・保守を手掛けるアルゼル(Arzel)を正規ディーラーに認定した。2026年1月1日付で、アルゼルはフィニステール(Finistère)、コート=ダルモール(Côtes-d’Armor)、モルビアン(Morbihan)、イル=エ=ヴィレーヌ(Ille-et-Vilaine)の4県を担当する。

アルゼルは1981年設立の家族経営企業で、小型建設機械・金物の専門商社からスタートし、現在では建設、農業、産業分野で確固たる地位を築いている。2018年に創業者の息子であるパトリック・シャキュン(Patrick Chacun)氏が参画し、2025年7月にマネージング・ディレクターに就任。市場環境の変化を踏まえた事業モデルの調整を進めてきた。現在はブルターニュ全域をカバーする6拠点体制で、従業員数は約125人に達している。

ヤンマーとの関係は2025年に始動。地域に深く根差した有力パートナーを求めていたヤンマーと、品質やサービスを重視するアルゼルの方向性が一致し、協業に至った。シャキュン氏は「機械の品質や信頼性に加え、一部モデルがフランスで生産されている点が決め手だった。顧客との近い関係性や長期的視点といったヤンマーの哲学にも共感した」と語る。

今回の提携により、アルゼルはヤンマーのミニショベル、ミディショベル、ホイール式・クローラ式ローダー、クローラキャリアなどコンパクト機の全ラインアップを販売・レンタルで提供する。保守、保証、コネクティビティ、ファイナンスを含む包括的なレンタル提案を強みとし、52人のフィールドサービス技術者と4台のサービスバンによる迅速なオンサイト対応体制を構築。自社工場での整備体制も含め、アフターサービスを中核に据えた顧客密着型モデルを展開している。

今後は「人材」「シェアリングエコノミー」「サーキュラーエコノミー」を柱に事業を拡大する方針だ。リースやファイナンス、保守、再生(リファービッシュ)まで含めた長期的なソリューション提供を目指し、従業員の働きやすさを重視する経営姿勢を打ち出す。ヤンマーとの協業は、コンパクト・中型機に強みを持ち、ミニショベル分野で高い評価を得る同社の技術力と、地域密着型の短いサプライチェーンを重視するアルゼルの戦略が合致したものと位置付ける。

今後12~24カ月で新拠点の開設や体制強化を計画。2020年から「プロデュイ・オン・ブルターニュ(Produit en Bretagne)」ネットワークの一員として、地域スポーツ支援や地元調達にも積極的に取り組む。シャキュン氏は「持続可能で効率的なモデルへの移行を現場密着で支援する。アルゼルの専門性とヤンマーのネットワーク、循環型経済への取り組みを融合し、パリ協定の目標達成にも貢献したい」と述べた。

多様な地形や農業用途を抱えるブルターニュは、ヤンマーのコンパクト建機にとって有望市場とされる。今回の提携により、販売からレンタル、部品、保守、再生まで一貫したサービス体制が整い、同地域におけるヤンマー建機の存在感は一段と高まりそうだ。

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