・「リード・ザ・ウェイ」戦略が成果、EBITAマージン11.9%に改善
バルメット(Valmet):2026年2月6日
バルメットは2月6日、2025年1月1日~12月31日の連結決算を発表した。営業モデル刷新を柱とする成長戦略「リード・ザ・ウェイ(Lead the Way)」の初期成果が表れ、通期の比較可能EBITAマージンは前年の11.4%から11.9%に改善した。第4四半期(10~12月)には13.3%と過去最高水準を記録した。

■2025年10~12月期(第4四半期)の業績
受注高は前年同期比48%減の12億8,100万ユーロとなった。前年同期に10億ユーロ超の大型パルプ工場案件を計上していた反動が主因で、為替影響を除く実質ベースでも46%減少した。一方、売上高は14億7,700万ユーロと前年並みを維持。比較可能EBITAは1億9,600万ユーロで前年水準を確保し、EBITAマージンはコスト削減効果により13.3%へ上昇した。
1株当たり利益(EPS)は0.57ユーロ(前年0.53ユーロ)、調整後EPSは0.64ユーロ(同0.60ユーロ)となった。
■2025年通期業績
通期の受注高は前年同期比11%減の52億1,600万ユーロ(実質ベース9%減)。売上高は51億9,700万ユーロ(約9,670億円、186円換算)と前年並みだった。比較可能EBITAは6億2,000万ユーロ(前年6億900万ユーロ)で横ばいながら、EBITAマージンは11.9%に改善した。
EPSは1.52ユーロと前年同水準、調整後EPSは1.82ユーロ(前年1.93ユーロ)。営業活動によるキャッシュフローは5億8,100万ユーロと堅調に推移した。
■配当・業績見通し
取締役会は、3月25日開催予定の年次株主総会に対し、2025年の配当金として1株当たり1.35ユーロを提案する。純利益の約89%に相当し、2回に分けて支払う計画。
2026年の業績見通しについては、売上高は2025年並み(約52億ユーロ)、比較可能EBITAは横ばいまたは増加を見込む。
■市場環境(短期見通し)
プロセス・パフォーマンス・ソリューション(Process Performance Solutions)分野では、2025年10~12月に市場環境が軟化したものの、2026年前半にかけては安定し、緩やかな回復を見込む。
一方、バイオマテリアル・ソリューション&サービス(Biomaterial Solutions and Services)分野では、世界経済の不透明感が続き、設備稼働率や投資判断への影響から、当面は軟調な市場環境が続くと予想している。
■CEOコメント
トーマス・ヒナースコフ社長兼CEO(Thomas Hinnerskov)は、「第4四半期のEBITAマージンは13.3%と過去最高を更新し、通期でも11.9%に改善した。市場環境が厳しい中でも、営業モデル刷新を先行して進めた『リード・ザ・ウェイ』戦略の効果が表れている」と述べた。
また、第4四半期に発表したセバン・グループ(Severn Group)の買収について、「高付加価値バルブ技術と強固な顧客基盤を獲得し、フローコントロール事業を強化する重要な戦略的節目」と位置付けた。
■受注残と財務基盤
2025年末時点の受注残高は43億ユーロ。このうち31億ユーロが2026年の売上高に転換される見通し。通期キャッシュフローは堅調で、ギアリング比率は35%と健全な財務体質を維持している。
■会社概要
バルメット(Valmet)は、プロセス産業向け技術・サービスのグローバルリーダー。自動化、フローコントロールを含む中核技術とライフサイクル全体を通じたソリューションを提供する。225年以上の産業経験を背景に、世界約40カ国で約1万8,500人の従業員を擁する。2025年の売上高は約52億ユーロ。本社はフィンランド・エスポー(Espoo)に所在し、株式はナスダック・ヘルシンキ(Nasdaq Helsinki)に上場している。
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