・エチレンクラッカーのネットゼロ排出実現を支援
バルメット(Valmet)2026年2月6日
エスポー(フィンランド)、バルメットは2月6日、素材科学大手のダウ(ダウ、Dow)から、カナダ・アルバータ州フォート・サスカチュワン拠点で進められている「パス・トゥ・ゼロ(Path2Zero、P2Z)」プロジェクト向けに、ターンキーのプロセス分析ソリューションを受注したと発表した。同プロジェクトは、スコープ1およびスコープ2排出量でネットゼロを達成する世界初の統合型エチレンクラッカーおよび誘導品コンプレックスの構築を目指しており、化学産業における新たなベンチマークとなる。
ダウ(Dow)のP2Zプログラムでエンジニアリングおよび実行を統括するジェイ・ヒメネス氏(Jay Jimenez)は、「バルメットとのパートナーシップを高く評価しており、これまでのプロジェクトで築いた成功を基盤に、コスト効率が高く、信頼性と安全性に優れたプロセス分析ソリューションを本プロジェクトでも提供してもらえることを期待している」とコメントした。
今回供給されるバルメットの高度分析ソリューションは、「バルメット・マクサムII・ガスクロマトグラフ(Valmet MAXUM II Gas Chromatographs)」を中核に構成される。これにより、プラントの運転効率、製品品質、安全性の最適化を図り、ダウ(Dow)の脱炭素化の取り組みを技術面から支援する。
バルメットのオートメーションソリューションズ事業部でアナライザ製品・統合を担当するグレン・アービング副社長(Glen Irving)は、「この画期的なプロジェクトにおいて、重要なプロセス分析ソリューションを提供できることを誇りに思う。プログラムレベルのパートナーとして選定されたことは、複雑な分析ニーズに対応する当社の技術力と、持続可能性目標を支援する能力が評価された結果だ」と述べている。
また、同事業を統括するエミリア・トルティラ=ミエッティネン執行副社長(Emilia Torttila-Miettinen)は、「ダウのパス・トゥ・ゼロ(Path2Zero)プロジェクトは、プロセス産業が脱炭素化を主導できることを示している。本受注は、再生型の未来に向けて産業を変革するという当社の戦略を後押しすると同時に、アナライザ製品・統合事業の成長を示すものだ。これは、従来の中核であるバイオマテリアル事業を超え、オートメーション分野でのグローバル展開と成長を加速させる上で重要となる」と強調した。
受注金額は非公表。現在、エンジニアリング業務が進行中で、システムの納入は2027年から2028年にかけて行われる予定だ。
■供給内容
バルメットは、バルメット・マクサムII・ガスクロマトグラフ(Valmet MAXUM II Gas Chromatographs)をはじめ、他社製アナライザ、サンプルシステム、アナライザ用シェルター、キャビネット、ラック類を含むプロセス分析システムをターンキーで供給する。設計からエンジニアリング、実装まで一貫して対応する。
■顧客概要
ダウ(Dow、NYSE:DOW)は、包装、インフラ、モビリティ、消費者向け用途など高成長市場に製品を供給する世界有数の素材科学企業。29カ国に製造拠点を持ち、従業員数は約3万4,600人。
■会社概要
バルメット(Valmet)は、プロセス産業向けに技術、サービス、オートメーションおよびフローコントロールソリューションを提供するグローバル技術リーダー。225年以上の産業経験を背景に、世界約40カ国で約1万9,000人の専門人材を擁する。2024年の売上高は約54億ユーロ。本社はフィンランド・エスポーにあり、株式はナスダック・ヘルシンキ(Nasdaq Helsinki)に上場している。