スター精密、菊川南工場が完成、スピンドル増産

・ZEB対応のスマート工場を新設

スター精密は2月5日、工作機械のコア部品であるスピンドルの生産能力拡大を目的に、静岡県菊川市に新工場「菊川南工場」を建設し、竣工式を行ったと発表した。高水準の環境性能と省人化を両立したスマートファクトリーとして、自動盤トップメーカーに向けた生産体制を強化する。

菊川南工場は、既存の菊川工場敷地内に建設された新工場で、2024年7月に着工し、2025年12月から稼働を開始している。主に工作機械向けコア部品の製造を担い、今後の需要拡大を見据えた中核拠点として位置付ける。

環境面では、省エネルギー性能を評価する「建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)」において、静岡県内の建築物として初となる「ZEB」を取得したほか、CASBEE評価認証でも最高位のSランクを獲得した。屋根面には約800kW規模の太陽光発電パネルを設置し、一次エネルギー消費量を従来建物比で111%削減するなど、脱炭素に配慮した設計とした。

製造現場では、省人化を見据えた設備導入を進めている。工場内物流には自律走行搬送ロボット(AMR)を採用し、人や障害物を検知しながら素材や加工品を自動搬送する。加えて、作業手順や検査記録を可視化する製造支援システムや、複雑な加工工程の最適日程を自動で立案するスケジューラーシステムを導入し、DXによる現場改善と生産効率向上を図る。

執務空間にも工夫を凝らした。開発部と製造部のエリアは壁を設けないワンフロア構成とし、部門間のコミュニケーションを活性化。新たなアイデア創出や開発スピードの向上につなげる。従業員の交流を促すカフェテリアスペースも設けた。

同社は、菊川南工場を環境対応と生産革新を両立するモデル工場と位置付け、自動盤事業の競争力強化を進める考え。

<プロジェクト概要>
建物名称:菊川南工場
所在地:静岡県菊川市三沢字北ノ谷1500-34(菊川工場敷地内)
機能:工作機械向けコア部品の製造
構造:鉄骨造3階建
建築面積:約1万300㎡
延床面積:約1万3,700 ㎡
総事業費:約100億円
着工:2024年7月
稼働開始:2025年12月
設計施工:木内建設

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