ダンフォス、AE50アワードで製品2件が受賞

・農業機械向け電動化・油圧技術の革新性を評価

ダンフォス (Danfoss):2026年2月3日

デンマーク・ノルドボルグ—-ダンフォス・パワー・ソリューションズ(Danfoss Power Solutions)は、同社の2製品が「2026年AE50アワード(AE50 Awards)」を受賞したと発表した。受賞したのは、車載双方向充電器「エディトロンED3(Editron ED3)」と、カムローブ式油圧モーター「ソークスCLM 12 T(Thorx CLM 12 T)」で、いずれも2025年に投入された革新的製品として農業機械分野での価値が評価された。

AE50アワードは、米国農業・生物工学会(アメリカン・ソサエティ・オブ・アグリカルチュラル・アンド・バイオロジカル・エンジニアズ:American Society of Agricultural and Biological Engineers、ASABE)が主催する表彰制度で、農業、食品、生物システム分野における優れた製品イノベーションを毎年表彰している。受賞対象は、機械、システム、コンポーネント、ソフトウエア、サービスなど幅広く、市場への影響と工学的進歩が評価基準となる。

受賞製品の一つであるエディトロンED3は、双方向対応の車載充電器兼電源装置。高出力充電と車両の補機系統への電力供給を両立する。オフハイウェイ機械に加え、オンハイウェイの商用トラックにも対応し、一般的な電源設備を用いた夜間充電や短時間の機会充電を可能にする。出力は最大44kWで、現在市場で利用可能な車載充電器として最高水準。主電池への充電に加え、他のサブシステムへACまたはDC電力を供給できる。一般的な22kW車載充電器の約2倍の出力により充電時間を半減し、機械の稼働停止時間を最小化する点が特徴だ。AC充電器、DC ePTO、AC ePTOの3機能を1台に集約し、機械設計やシステム統合の簡素化にも寄与する。

エディトロン事業の営業開発担当副社長、エリック・アゼルアル(Eric Azeroual)氏は、「エディトロンED3は、あらゆるタイプの車両にとって有効な技術であることを示し、数々の賞を獲得してきた。今回のAE50アワード受賞は、農業分野の電動化におけるイノベーションの必要性を改めて示すものであり、ASABEと審査員に感謝したい」とコメントしている。

もう一つの受賞製品であるソークスCLM 12 Tは、コンパクトトラックローダーなどのゴムクローラ車両向けに設計されたカムローブ式油圧モーター。対称設計によりスペース効率を高め、耐久性を向上させた。回転フランジをモーター中央に配置することで、従来設計のように内側へ張り出してフレームの切り欠きや補強を必要とせず、クローラ幅内に収めることができる。中央回転フランジ近傍に配置した2つの円すいころ軸受が曲げ荷重を低減し、耐久性を高める。また、競合製品より多いピストン数を持つ回転機構により、カム部の接触応力を抑え、長寿命化を実現している。

カムローブモーター事業責任者のクリス・シュライブ(Chris Shrive)氏は、「カムローブモーターは従来、据え付け性や軸受寿命に課題があった。CLM 12 Tは、高速域での効率という利点を維持しつつ、これらの課題を改善した。農業分野でクローラ車両の重要性が高まる中で、今回の評価は非常に意義深い」と述べている。

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