・佐久間ダムで取水塔2基を改造
カナデビアは2月4日、電源開発(J-POWER)が進める「NEXUS佐久間プロジェクト」において、佐久間発電所および佐久間ダム向けの表面取水設備工事を受注したと発表した。取水塔2基の改造を通じ、下流河川の水質改善と再生可能エネルギーの有効活用に貢献する。
同プロジェクトは、1956年の運転開始から約70年が経過した佐久間発電所・佐久間ダムを対象に、大規模な設備更新を行うもの。水力発電が持つCO2フリーの環境優位性を最大限に活かしつつ、地域と共に価値を創出する「地域共生の拠点」への再構築を目指している。
佐久間発電所は、佐久間ダムに貯水した天竜川の水を有効落差133mで利用し、最大出力35万kWを誇る国内最大級の水力発電所。老朽化が進む主要設備の更新に伴い、J-POWERは発電施設を1系統ずつ2期に分けて改造・更新する計画を進めている。
今回、カナデビアが担当するのは、既設取水塔を表面取水が可能な設備へ改造する工事。現在の取水塔は上部取水口と下部取水口で構成されているが、下部取水口側に新たな取水設備を設置することで、底層水の取水を防止し、貯水池表面にたまる上澄み水のみを取水できる構造とする。これにより、下流河川の水質改善効果が期待される。なお、貯水池水位が低下した場合には、下部取水設備からの取水も可能とする機能を備える。
工事は、調達・製作・輸送・据付・試験・検査までを一貫してカナデビアが担当する。下部取水口への設備設置では、水深50mを超える大深度での長時間作業が必要となるため、高度な訓練を受けた潜水士が安全に作業を行う「飽和潜水」による施工を採用する。
カナデビアグループは、これまでに培った水力・環境分野の技術と経験を基盤に、本プロジェクトを通じて環境改善と再生可能エネルギーの促進に貢献するとしている。今後も社会インフラを支える持続可能なまちづくりソリューションの提供を進めていく方針。
<プロジェクト概要>
発注者:電源開発(J-POWER)
工事内容:表面取水設備(底部取水ゲート)の調達・製作・輸送・据付・試験・検査
工事場所:静岡県浜松市天竜区佐久間町佐久間
完成時期:1号系/2031年予定、2号系/2035年予定