アイシン、インドで自動変速機の現地生産体制を強化

AT・CVTの現地生産に向け、既存工場拡張と新工場建設に総額320億円を投資

アイシン(愛知県刈谷市)は2月4日、インド事業の拡大に向け、連結子会社のアイシン・オートモーティブ・ハリヤナ(AISIN AUTOMOTIVE HARYANA PRIVATE LIMITED)既存工場の拡張と、マハラシュトラ州サンバジナガールでの新工場設立を決定したと発表した。総投資額は約320億円。いずれも2029年中の稼働開始を予定している。

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同社は1990年代からインドで車体製品の生産を開始し、市場動向や顧客ニーズに応じて事業基盤を拡充してきた。現在は、アイシン・オートモーティブ・ハリヤナのほか、アイシン・オートモーティブ・カルナタカ(AISIN AUTOMOTIVE KARNATAKA PRIVATE LIMITED)、ATインディア・オート・パーツ(AT INDIA AUTO PARTS PVT. LTD.)、アドヴィックス・インディア(ADVICS India Private Limited)の4拠点体制で、車体製品、ブレーキ、センサーなど幅広い製品の生産・開発・販売を展開している。2025年3月からは電動車向け基幹部品であるeAxleの生産も開始した。

インド自動車市場は今後も堅調な成長が見込まれており、マニュアル車中心の市場からオートマチック車への需要シフトが進展している。これに伴い、オートマチックトランスミッション(AT)や無段自動変速機(CVT)の現地生産ニーズが高まっている。アイシンはこうした市場環境を踏まえ、AT・CVTの現地生産体制を本格的に構築し、将来的な事業機会の拡大につなげる。

今回の投資では、ハリヤナ州ロータクにある既存工場内にCVT生産向けの拡張区を設けるほか、マハラシュトラ州サンバジナガールにATや車体製品を生産する新工場を新設する。既存工場の拡張と新工場建設を並行して進めることで、インド市場における供給能力と競争力の強化を図る。

インド本部長のモハン・クマールは、「インドは当社のグローバル戦略において最重要地域の一つ。既存工場の拡張と新工場設立は、インド市場のニーズに応えるための大きな一歩だ。現地市場や顧客との連携をさらに深め、地域主体の経営を推進することで、インド自動車産業への貢献と競争力向上をめざす」とコメントしている。

アイシンは今後も、地域に根差した事業展開を通じて、グローバルでの持続的成長を図る方針だ。

画像:AISIN AUTOMOTIVE HARYANA PRIVATE LIMITED(現在)

<プロジェクト概要>(既存工場拡張)
所在地:インド・ハリヤナ州ロータク(アイシン・オートモーティブ・ハリヤナ敷地内)
敷地面積:約2.4万㎡(拡張区のみ)
生産品目:無段自動変速機(CVT)
投資額:約160億円
稼働開始:2029年(予定)

<プロジェクト概要>(新工場)
所在地:インド・マハラシュトラ州サンバジナガール
敷地面積:約8.6万㎡
生産品目:オートマチックトランスミッション(AT)、車体製品など
投資額:約160億円
稼働開始:2029年(予定)

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